Advanced editor Flashcards
アンチコドン5’UAC3’に対応するアミノ酸は? 遺伝暗号表を参照してよい。 〔KALS模試〕
A. バリン
B. チロシン
C. ヒスチジン
D. メチオニン
E. イソロイシン
正解は A 。
アンチコドン5’UAC3’に対応するmRNAのコドンは3’AUG5’である。通常の表記では5’を右に書くからコドンはGUAであり、指定するアミノ酸はバリンである。
5つの抗HIV薬の構造式を示す。逆転写酵素の競合的阻害薬は? 2つ選べ。
正解は A と E 。
思考停止してはいけない。基本事項を復習する問題である。逆転写では、RNAの塩基配列をもとにDNAが合成される。そのときの基質としてヌクレオチドが使用される。競合阻害薬であるから、ヌクレオチドに構造が類似しているものを選べばよい。そこで、プリン塩基、ピリミジン塩基の化合物を選ぶ。
○A ピリミジン塩基である。アジドチミジン(ジドブジン)である。
×B これはヌクレオチドと似ても似つかない。ロピナビルといい、HIVプロテアーゼ(HIV粒子の組み立てに必要なHIVのタンパク質分解酵素)の阻害薬である。
×C ヌクレオチドに似ていない。これはラルテグラビルといい、インテグラーゼ(ウイルスのRNAをもとにして作られたDNAを宿主細胞のDNAに組み込む酵素)の阻害薬である。
×D やはりピリミジン塩基、プリン塩基ではない。これはエファビレンツといい、逆転写酵素の非競合阻害薬である。
○E プリン塩基である。ジダノシンである。
図のように2つのニューロンA、BがニューロンCにシナプスを形成している。Aを刺激するとCに活動電位が発生した。Bを刺激してもCに活動電位は発生しなかった。
次の推論のうち、以上の結果から問題なく導けるのは?
A. Aは興奮性ニューロンである。
B. Bは抑制性ニューロンである。
C. A、Bを同時に刺激するとCには活動電位が発生する。
D. A、Bを同時に刺激するとCには活動電位は発生しない。
E. Aの単独刺激でCに発生するシナプス後電位は閾値を超えない。
正解は A 。
○A Aを刺激するとCに活動電位が発生したのだから、Aは興奮性ニューロンである。これは
×B Bは抑制性ニューロンであるかもしれない。しかし興奮性ニューロンかもしれない。つまりBは興奮性なのだが、B刺激によってCに発生するEPSPが閾値を超えないだけかもしれない。問題文だけではいずれとも断定できない。
×C、×D これはどちらとも断定できない。Bが抑制性であった場合、(A刺激によるEPSP)+(C刺激によるIPSP)が閾値を超えるかどうかは問題文の情報だけからはわからない。閾値を超えなければCに活動電位は発生しない。なお、Bが興奮性であった場合、(A刺激によるEPSP)+(B刺激によるEPSP)>(A刺激によるEPSP)>閾値だから絶対に活動電位は発生する。
×E これは絶対にウソ。Aの単独刺激でCには活動電位が発生しているから、シナプス後電位は閾値を超えているはずである。