社会心理学の理論 Flashcards
(21 cards)
規範的理論
normative theory
特定の前提と論理により導かれる,現実はこうなっているはずだという理論。
処方的理論
prescriptive theory
行動の指針を提供する理論。
記述的理論
descriptive theory
現実に存在する規則性の記述を組織化した理論。
演繹
deduction
特定の前提の論理的帰結。
帰納
induction
現象の中にある法則性を明らかにすること。
行動主義
behaviorism
客観的行動のみを心理学の対象とすべきだと考る心理学の一学派。J.B.ワトソンが提唱。
機能主義
functionalism
ある対象をそれ自体の性質によってではなく,それが果たす役割によって理解しようとする考え方。
社会的構築主義
social constructionism
社会的現実を客観的な存在としてとらえるのではなく,人々の間で生成され維持される主観的構築物としてとらえる。心理学を科学としてではなく人文学の一分野と考える。
社会生物学
sociobiology
動物や人間の社会行動を説明する進化生物学の理論。E.O.ウィルソンが提唱。
現象学
phenomenology
E. フッサールを祖とする認識論。一切の先入見を排除し,純粋な意識内容を分析する。社会心理学では,エスノメソドロジーや社会的構築主義に影響を与えた。
ゲーム理論
game theory
特定の相互依存関係にある人々がある行動原理に従って行動することで生まれる結果を予測するための数学的手法。
民族心理学
ethnopsychology
各民族に特有の民族精神を研究する心理学の一分野として,19世紀末から20世紀初頭のドイツで成立し,現在,文化心理学の観点から再評価されつつある。W.ヴントが中心となる。
民族科学
ethnoscience
様々な文化で一般の人々が環境を理解するために用いている「野生の思考」についての研究。認識人類学の主要な研究対象。民族分類学,民族植物学,民族動物学などがある。
エスノメソドロジー
ethnomethodology
人々が日常的相互作用の意味を解釈し生み出す「方法」の分析。H.ガーフィンケルが提唱。民族方法論ともいう。
生態学的心理学
ecological psychology
環境が人間や動物の行動をアフォードする(誘い出す)とするアフォーダンスの観点を中心として,環境の側から心のはたらきを理解しようとする考え方。J.J.ギブソンが提唱。
象徴的相互作用論
symbolic interactionism
G.H.ミードを祖とする社会学的社会心理学の学派。相互作用関係における主観的意味に注目する。
学習理論
learning theory
条件づけないし観察学習(A.バンデューラ)を通しての行動の変化を記述する理論。条件づけには,中立刺激を与えると無条件反応が生じる(ベルの音を聞くと唾液の分泌が起こる)ようになる古典的条件づけと,特定の反応に対して報酬(強化子)を与えることでその反応が起こりやすくなる(強化される)オペラント条件づけ(B.F.スキナー)がある。
社会的交換理論
social exchange theory
個人や集団の間の関係を,物質的および社会的·精神的な資源の交換としてとらえる考え方。社会心理学ではH.H.ケリーが中心。
グループ·ダイナミックス
group dynamics
集団で生じる現象を,個々の成員の観点からではなく,集団全体の観点から理解しようとする考え方。K.レヴィンが提唱。集団力学ともいう。
認知的斉合性理論
cognitive consistency theory
認知の一貫性を求める傾向を前提とする理論。認知的不協和理論(L.フェスティンガー),均衡理論(F.ハイダー),バランス理論(T.M.ニューカム),適合性理論(C.E.オスグッド)などがよく知られている。1960年代から70年代にかけての社会心理学で中心的な役割を果たした。
役割理論
role theory
役割の概念を媒介として社会構造と個人の心理や行動との関連性を明らかにしようとする立場の総称。社会学的社会心理学の中心理論の1つ。