N2文法 ④ Flashcards

1
Q

~のもとで・~のもとに

N +のもとで・のもとに

A

“under…”

「意味」「〜の下で / 〜に頼って」・「Xの指示で後件だ」
-「~の名のもとに」という慣用表現がある=「~のために」
①「~のもとで」=「~の影響を受けてあることをする」
-人に表す言葉(先生、両親 など)につき、「その人の影響を受けて」という意味になる
-後件には、行為を表す文(励む・暮らす など)が来ることが多い
②「~のもとに」=「~の状況であることをする」
-状況を表す言葉(合意・了承 など)につき、「その状況・条件で」という意味になる
-後件には、行為を表す文・状態を表す文(続いている・平等だ など)などが来る

「例文」

  1. 田中先生のもとで、N2を勉強している。
  2. 鈴木コーチのもとで、毎日練習に励んでいる。
  3. 子供の頃、祖母のもとで暮らしていた。
  4. 合意のもとに、書類にサインをする。
  5. 親の了解のもとに、日本へ留学に来た。
  6. 法のもとに、私たちは平等だ。
  7. リーダーのもとでそのグループは成功した。
  8. 植民地の人々は独立と自由の名のもとに戦った。
  9. 働くなら、いい環境のもとで働きたいよね。
  10. 人の性格は、どういう親のもとで育ったかで、全く異なってくる。
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2
Q

~ところをみると

普通形 +ところをみると
な形 な/である +ところをみると
N である +ところをみると

A

“judging from…” ; “seeing that…”

「意味」「~という事実・様子から判断すると」
-判断の根拠を示す表現

「例文」
1. <母親が子供に>
「宿題はもう済んだの?・・・黙っているところをみると、まだなのね。早くやりなさい。
2. 悩んでいるところを見ると、彼は就職か進学かまだ決まっていないようだ。
3. 店の前に長い行列ができているところを見ると、大変人気のラーメン屋のようだ。
4. 電灯が消えているところを見ると、彼女はもう寝たようだ。
5. 朝からニコニコしているところを見ると、何かいいことがあったに違いない。
6. 慌てたところを見ると、彼は事実を知っているに違いない。
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3
Q

~次第だ/で ①

N +次第だ/で

A

“depending on…”

「意味」「〜によって決まる」
-「Aが変われば、それに合わせてBも変わる」という意味を表す
-AがBの決定要素となっていることを表す

「例文」

  1. 考え方次第で人生は変わると思う。
  2. 富士山に登るかどうかは週末の天気次第です。
  3. JLPTに受かるかどうかは、君たちの努力次第だ。
  4. 日曜のイベントに参加するかどうかは天気次第かなぁ。
  5. アメリカでは身を守るために銃の所持を許可されているが、使い方次第では人を殺すための道具にもなる。
  6. 日本語は言葉の使い方次第で、相手を怒らせてしまうこともあるので難しいです。
  7. 人気アーティストのチケットを応募したけど、当選するかどうかは運次第だ。
  8. 幸せになれるかどうかはあなたの行動次第じゃないの?
  9. 物事は、考え方次第で良く見えたり悪く見えたりするもんだよ。いい方向に考えよう。
  10. この作業も、やり方次第でもうちょっと早くできるじゃないかなあ。
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4
Q

~次第だ ②

V(普通形)+次第だ
いA(普通形)+次第だ
なA である +次第だ
N である +次第だ

A

“for that reason…” ; “is as such…”

「意味」「〜わけだ / 〜という事情だ」【硬い】
-Xという結果になった経緯、なぜXになったかを説明する言い方

「例文」
1. 御社の理念に共感し、応募した次第です。
2. システムトラブルが起こったと聞いて、急いで戻ってきた次第です。
3. ぜひ山下様の力を貸していただきたく、本日参った次第です。
4. 詳しい内容につきましては、後ほどご説明する次第です。
5. A:「どうして連絡しなかったんですか。」
 B:「事故にあって、今病院から電話している次第です。」
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5
Q

~くらいなら

V(辞書形) +くらいなら

A

“rather than…”

「意味」「〜よりも・・・の方がましだ」・「〜よりも、むしろ・・・のほうがいい」
-話し手が「悪い」、「嫌だ」と思っていることを、他と比べる表現
①「とても嫌だと思っているⒶを取り立てて、」
②「Ⓐに比べればⒷのほうがましだ」
-前件より後件する
-「よく一緒に使う言葉」
・〜ほうがいい
・〜ほうがましだ

「例文」

  1. あの先生の授業を受けるくらいなら、自分で勉強したほうが効率がいい。
  2. 何もしないで後悔するくらいなら、行動して後悔したほうがいい。
  3. 結婚して自由がなくなるくらいなら、独身のほうがいい。
  4. 転勤するくらいなら、いっそ会社を辞めます。
  5. 彼女の料理を食べるくらいなら、コンビニの弁当のほうがいい。
  6. 仕事のストレスで体を壊すくらいなら、会社を辞めて転職したほうがいいと思う。
  7. 修理に1万円もかかるくらいなら、新しいのを買うよ。
  8. 転勤で彼女と遠距離恋愛になるくらいなら、いっそ会社を辞めてやる。
  9. 「病院へ行くくらいなら、病気のままでいい」注射嫌いの娘が言った。
  10. そんな小さい理由で別れるくらいなら 最初から付き合うな。
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6
Q

~まで/~までして/~てまで

N(+助詞)+まで/までして
Vて形 +まで

A

“even to the point of…” ; “even though…”

「意味」「~という極端な程度の状態だ」・「それほどのことをして〜」・「〜のような極端な程度まで」
-文全体の意味は「避難・疑問・驚き」の気持ちを表す
-極端で意外性のある言葉につく
-「Aのようなひどいことをして〜」という意味を表す文型です
-「〜するために、Aのような大変なことをする」「〜するために、Aのようなよくないことはしたくない」という気持ちを込めて使われる
-多くの場合、やり方を非難する時に使用する

「例文」
1. でも並んでまで食べたいと思わないな。
【大変なこと=並ぶこと】
→「食べるために並ぶことはしたくない」
2. カンニングまでしてテストでいい点を取りたいとは思わない 。
【よくないこと=カンニング】
→「いい点を取るためにカンニングなんてしたくない」
3. お金を借りてまで旅行に行きたくない。
【よくないこと=お金を借りる】
→「旅行に行くためにお金を借りることはしたくない」
4. オールまでしてテスト勉強したのに、いい点が取れなかった。
【大変なこと=オール】
→「オールしてすごくがんばったのに、いい点が取れなかった」
5. 友達を傷付けてまで幸せになろうとは思わない。
【よくないこと=友達を傷付ける 】
→「幸せになるために友達を傷付るなんて絶対したくない」
  1. 一年日本語を勉強して、日本語のニュースまでわかるようになった。
  2. 私の母は料理が上手だ。フランス料理まで作れる。
  3. 家族にまで迷惑をかけてしまった。
  4. このラーメンは2時間並んでまで食べる価値がある。
  5. この料理はおいしくない。お金を払ってまで食べなくてもいい。
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7
Q

~に応じて

N +に応じて

A

“in accordance with…”

「意味」
①「~にあわせて」・「~に対応して」
-前件の変化→後件の変化
②「前の事柄が変われば、それに合わせて後の事柄も変わる」・「Aが変わったら、Bも合うように変える/変わる」
-ある基準と比べて後件がどうなのか
-Nという基準によって後件は変化する

「例文」

  1. 当レストランではご予算に応じたお料理をご用意いたします。
  2. 日本語のレベルに応じて、クラスを分けます。
  3. この会社ではサービス残業は一切なく、働いた時間に応じて給料がもらえます。
  4. 日本の会社は今でも、年齢に応じて給料が高くなります。
  5. パーティーに参加する人数に応じて、どれだけお菓子を買うか決めます。
  6. このレストランは季節に応じてメニューが異なるからおもしろい。
  7. 収入に応じて、払わなければいけない税金は異なります。
  8. 季節に応じて、服を変えます。
  9. 本校では、にゅうもんコースから通訳コースまで、レベルや目的に応じて、さまざまなコースが選べます。
  10. カードで支払いをすれば、利用額に応じて、ポイントが貯まる。
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8
Q

~に際して(は)

V(辞書形)+に際して
N(する動詞)+に際して

A

“on the occasion of…” ; “at the time of…”

「意味」「〜するときに / 〜に先立ち」
-特別な何かをする始めるときに使う言葉・特別な時について述べるときに使う
-硬い表現
-これから起こることに対して使う

「例文」
1. お二人の門出に際して、お祝いの言葉を申し上げます。
2. 入居に際しての注意事項を説明します。
3. 面接に際して、しっかりと練習しておいた方がいいですよ。
4. 当サイトを利用するに際して、まず利用規約をご一読ください。
5. 入国に際して、税関で荷物の検査を受けた。
6. 受験に際しては、必ず受験票を持参してください。
7. <大学の提示板>
「奨学金の申し込みに際しては、以下のような条件があります。よく確かめた上で、申し込みをしてください。」
8. 車を買うに際しては、保険に入らなければならない。
9. 出発に際して、注意すべきことを皆に話した。
10. 面接を受けるに際して、基本的な礼儀を知っておいたほうがいい。
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9
Q

~にほかならない

N +にほかならない
ほかならぬ +N

A

“none other than…”

「意味」「絶対に〜以外のものではない・絶対に〜だ」
-断定したい時の言い方
-書き言葉
-Nだけでなく、「(V普通形)から」にも接続する

「例文」
1. 緊急時に一番大切なことは、まず落ち着くことにほかならない。
2. 親が子供に厳しくするのは、子供の将来のことを心配するからにほかならない。
3. 就労ビザなしで外国で働くのは、犯罪にほかならない。
4. 彼が試験に落ちたのは、単に勉強不足にほかならない。
5. 言語はコミュニケーションの手段にほかならない。
6. <優勝インタビュー>
「今回優勝できたのは、選手とスタッフが一つになって力を合わせた結果にほかありません。
7. 彼がガンに勝つことができたのは、最初の発見が早かったからにほかならない。
8. 翻訳家にとって最強の武器は蔵書にほかならないというのが持論。
9. それはよく他人の心の中に入り、他人の立場から物事を扱うことができる才能にほかならない。
10. 私たちが日常的に使う「体が疲れている」とは、実は「脳の疲労」にほかならない。
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10
Q

~となると/となれば/となったら

V(普通形)+となると
いA(普通形)+となると
なA +となると
N +となると

A

“when/once (s/t happens)…”

「意味」「もしそうなったら~」
-Xの場合であれば事態・状況は違うと言いたい時に用いる文型
-話し手の意見や評価を言う表現で、「〜」と仮定したら、状況は異なると言いたい時に使う
-「Xの話になると、~だ」という意味もある
❗(「こととなると」という文型と同じ)
①「となると」は後件が否定文や「違う・異なる・別だ」のような言葉が多く、
②「となれば」は肯定文が多い
「例文」
1. 大型台風が上陸するとなると、周辺の農作物にかなり影響が出るだろう。
2. 将来、もらえる年金が減るとなると、今のうちにしっかりと貯金しておかなければならないだろう。
3. これ以上、消費税率が上がるとなると、国民の生活はますます厳しくなるだろう。
4. A:「申し訳ございません。現在、メンテナンス中のためエレベーターは使えません。」
 B:「えっ、使えないとなると、困るなぁ。15階まで階段で行けってこと?」
5. 授業中はうるさいが、テストとなると静かになる。
6. 人のことにはあまり関心がないが、自分となると話は別だ。
7. 条約は易しいが、憲法を変えるとなると大多数の国民の同意が必要になる。
8. アメリカでは銃乱射となると問題の質は同じでも重さが違う。
9. 最初から言っていることが全部ウソとなると極悪人です。
10. 全部で11種類あるので全部自力で入手するとなると、最低でも100万円の予算が必要だ。
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11
Q

~ずじまい

Vない +ずじまい

A

“ended up not…” ; “(unfortunately) never…”

「意味」「〜しないで終わる」
-「しようと思っていたことをしないまま、終わってしまった」と言いたい時に使う
-「〜ずじまい」は「したかったこと」や「しなければいけなかったこと」を結局しないで終わってしまったという意味
-❗「ずじまい」の「ず」は否定を表し「じまい」は「終わり」を表す
-残念な気持ち、後悔の気持ちが含まれることが多い・この文型を使うと残念・後悔・失望などの気持ちを強調する文型です
-「〜できなかったので本当に残念だ」というように過去形の文で使われることが多い
-意志動詞に接続する事が多い・過去形の文が多い

「例文」
1. 日本に行ったのにラーメンを食べずじまいだった。
→「日本に行ったのにラーメンを食べないで帰ってきた」
2. 留学中旅行に行きたかったが、結局どこにも行けずじまいで帰国してしまった。 
→「留学中旅行に行きたかったが、結局どこにも行かないで帰国してしまった」
3. 好きな子がいたが、「好きだ」と言えずじまいだった。
→「好きな子がいたが、「好きだ」と言えないで終わってしまった」
4. 今週こそ歯医者に行きたいが、忙しくて行かずじまいになりそうだ。
→「今週こそ歯医者に行きたいが、忙しくて 行かないで終わりそうだ」
5. ジョンさんとはケンカしてから、仲直りできずじまいで卒業してしまった。
6. 見たいと思っていた映画の上映が終わってしまった。忙しくてなかなか時間が作れず、見ずじまいだった。
7. たくさん本を買ったけど、結局読まずじまいで売ってしまった。
8. せっかく日本へ旅行したのに、日本料理を食べずじまいで帰ることになった。
9. 旅行ガイドを持っていったが、使わずじまいだった。
10. 今年こと彼女を作ろうと思っていたが、けっきょく作れずじまいで男友達とクリスマスを過ごすことになった。
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12
Q

~ではないか

普通形 +ではないか

A

「意味」
-自分の意見や判断、疑問や提案を相手に提示する表現

「例文」

  1. 勉強したいのに、経済的な理由でそれが許されない子供がいるとは、あまりにも不公平ではないか。
  2. 何か聞こえると思ったら、いつの間にか、屋根の下にツバメの巣があるじゃありませんか。びっくりしましたよ。可愛いヒナもいたんです。
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13
Q

~(よ)うか~まいか

V(意向形)か +V(辞書形・ます形)まいか

A

“whether or not…”

「意味」「Aをしようか、Aをするのはやめようか」
-話者がするかしないかで迷ったり考えたりしているときに使う
-主語が三人称のときは文尾に「ようだ・らしい・のだ」など
-2つ目の動詞は省略可
・「会社を辞めようか(辞めるまいか)迷っている。」

「例文」

  1. 高いから、買おうか買うまいか迷ったけど、これなら一生使えると思って買うことにした。
  2. 一時間しか眠れる時間がなかったので、寝ようか寝まいか迷ったが、結局寝なかった。
  3. アルバイトを辞めようか辞めるまいか、迷っている。
  4. N1を受けよう受けるまいか、迷っている。
  5. 春休みに国へ帰ろうか帰るまいか、考えている。
  6. 彼氏はお金はあるが、背が低いから、結婚しようかするまいか考えている。
  7. 髪を短くするかするまいか 悩むな。
  8. そして今は雨予報ではなく曇り予報だけど雷注意報出てる…洗濯するかするまいか…。
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14
Q

~のだ

普通形 +のだ
N・な形 な +のだ

A

「意味」
-話し手が自分の主張を強く言いたい時に使う表現
-また、納得した気持ちを表す

「例文」
1. これで自由になったのだ!誰もがそう思った。
2. 毎日少しずつ勉強してきたからこそ、こうして合格できたのです。
3. A:「このエアコン、壊れてみたいだね。涼しい風が全然来ない。」
 B:「なんだ、だから暑かったんだ。」
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15
Q

~ばかりに

普通形 +ばかりに
な形 な/である +ばかりに
N である +ばかりに

A

“because…”

「意味」「〜だけの理由で(悪い結果になった)」・「~ので / ~が原因で」
-「〜だけの理由で、よくない結果になった」という意味を表す
-話し手の後悔や残念な気持ちを表すことが多い・「不満」や「後悔」、「残念だ」という気持ちを込めて使われる
-後ろには必ず「悪い結果」がくる・「その理由のせいで、悪いことが起こってしまった」と言いたい時にぴったりの文型です
-「~たいばかりに」や「~が欲しいばかりに」は「どうしても~したいので」という意味になる

「例文」
1. 傘を忘れたばかりにカゼをひいてしまった。
→「傘を忘れたのでカゼをひいてしまった」
2. カゼをひいたばかりに試験が受けられなかった。 
→「カゼをひいたので試験が受けられなかった」
3. 名前を書き忘れたばかりに、0点にされてしまった。
→「名前を書き忘れたので、0点にされてしまった」
4. 私の説明が足りなかったばかりに、皆さんにご面倒をおかけてしまいました。
5. Facebookの「いいね」が欲しいばかりに、嘘の投稿までした彼女はみんなから嫌われてしまった。
6. どうしても新しいi-phoneが欲しいばかりに、親の財布から少しずつお金を盗んだ。
7. 手を洗わず、ハンバーガーを食べたばかりに、お腹を壊してしまった。
8. ホラー映画を見たばかりに、怖くてなかなか寝られない。
9. 受験票を忘れたばかりに、テストを受けることができなかった。
10. うっかり携帯を忘れたばかりに、友達と会えなくなった。
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16
Q

~というか ~というか

普通形 +というか
な形/N +というか

A

「意味」
①「というよりも」
-「~という言い方もできるし、他の~という言い方もできる」⇒1つの言い方の断定を避けて、いろいろ言葉を変えて説明してみる言い方
-話題の物事について説明するときに、適切な表現を探していろいろな言葉を挙げてみる言い方
-人や物事について、印象や判断などを思いつくままに挙げ、最後に統括的な判断を述べる
1. 佐藤さんはきれいというかかわいいというか、素敵な人だ。
2. この料理はしょっぱいというか塩辛いというか、味が濃い。
3. 弟は明るいというかにぎやかというか、よくしゃべる。
4. この服は青というか水色というか...よくわからない色だ。
5. あの有名な歌手に会えるなんて、恐縮しちゃうというか、感激だ。
6. ダイヤモンドヘッドに行って日の出を見る予定、というか見るぞ。
7. 自分で牛丼を作ってみたが、味が濃すぎるというか、甘すぎるというか、ちょっと変な味になってしまった。
8. あの人は真面目というか、真面目すぎるというか、全然冗談を言ったりしないんです。

②「~や、~など」
-Xと言うのが妥当なのか、Yと言うのが妥当なのか考えながら発話する時に用いる
-後件は会話ではよく省かれる。また、話者の言いたいことは後ろの方にある事が多い
-「~というか何というか」という形もある
1. 彼と別れてうれしいというか寂しいというか、よくわかりません。
2. 日本の生活は楽しいというか大変というか、とにかく色々な事があって説明できない。
3. 風貌というか雰囲気というか、彼の落ち着きは高校生には見えない。
4. スタジアムでの観戦はやっぱりというか当然というか、迫力があるし、プロの試合に感動する。
5. そんなこともわからないのか。社会人としてそれは恥ずかしいというか。もっとしっかりしろ。

17
Q

~限りでは

V(辞書形・た形・ている形)+限り(では)
N の +限り(では)

A

“as far as…” ; “within…”

「意味」「~範囲について言えば」・「~の範囲では」
-X(情報)から判断すると後件だ
-「あくまでも得た情報の範囲内での話し手の意見や判断だ」という限定したニュアンスを含む
-情報を得ることに関係のある言葉につく
【見る・聞く・知っている・覚えている・調査】
-後件には、「~ようだ/~そうだ/~はずだ」などの推量・判断や情報を表す文が来る
「例文」
1. 私が知っている限りでは、部長は子供が2人いるはずだ。
2. 母が近所の人から聞いた限りでは、田中さんの子供は東京大学に通っているそうだ。
3. インターネットで調べた限りでは、新しい情報を得られなかった。
4. 警察の調査の限りでは、犯人はあの男らしい。
5. 覚えている限りでは、あの角を曲がればレストランがあります。
6. A:「林さん、重い病気なんだって。」 
 B:「そうですか。見る限り、元気そうですけどね。」
7. 調べてみた限りではこの分野で活躍している人はほとんどいないようだ。
8. 映画「ジョーカー」は評判を聞く限りではすごく興味深い映画だ。
9. 日本文学の研究に関しては、私の知っている限りでは、この大学が一番です。
10. 入院患者への電話の取り次ぎは午前9時から午後9時までです。ただし緊急の場合は、この限りではありません。
18
Q

~てでも

Vて形 +でも

A

“(in order to do s/t) even if I have to…” ; “by all means…”

「意味」「〜という手段をとってでも」・「~ということをしても」
-普通はしないような手段を使う覚悟で、〇〇する
-実現したいことのためなら、~という極端なことをしてもいい・何としてでも、どんな手段を使って実現したいという強い気持ちが含まれる
-実現するために、「極端な手段を用いるのもためらわない」という強い気持ちを表す
-極端な手段を表す動詞につく⇒「無理してでも」「何としてでも」でよく使う
-後には、話者の希望や意向を表す文が来る
「例文」
1. 100万円払ってでも、好きな俳優とデートしたい。
2. 仕事を休んででも、嵐のコンサートに行きたい。
3. 熱があるが、無理してでも試合に出たい。
4. 予定をキャンセルしてでもパーティーに行く。
5. 何としてでも彼と付き合いたい。
6. 仕事を休むわけにはいかない。這ってでも仕事へ行く。
7. 大好きなアーティストのコンサートなので、高い金を払ってでも行きたい。
8. 決勝戦なので、怪我は少し痛むけど無理してでも出場したい。
9. 彼は人を騙してでも、お金稼ぎがしたいと思っているようだ。
10. A:「課長、電車、止まってるみたいです。」
 B:「大事な打ち合わせだから、歩いてでも行かないと。電車は諦めて、タクシーを拾おう。」
19
Q

~ものなら

V(辞書形)+ものなら
*多くの場合「可能動詞の原形」を使う

A

“if one could do s/t…”

「意味」「もし~できるなら、…(したい/してほしい)」・「もし〜が可能なら(…したい/…て欲しい/…てみろ)」
-無理そうなことを仮定していう言い方です
-実現が難しいことや不可能なことについて、「もしできるなら」という意味を表す・「実現が難しい事をするなら、後件~」
-「〜ものなら」を使うと実現する可能性が少ないということを強調する
⇒同じ動詞を繰り返す場合は、できないことを強調する
-「やれるものならやってみろ」【慣用的表現】
⇒「もしやれると思うなら、やってみろよ」・相手を刺激する言い方

「例文」
1. 20年前に戻れるものなら、あの頃に戻りたい。
→「もしできるなら、あの頃(若かった頃)に戻りたい」
2. 休めるものなら、1週間くらい休みたい。
→「もし休むことが可能なら、1週間くらい休みたい」
3. たばこは高いし体に悪いし、やめられるものならやめたいよ。
→「たばこは高いし 体に悪いし、やめることが可能ならやめたいよ」
4. 国へ帰れるものなら帰りたいが、チケットが高いので無理だ。
5. できるものなら、仕事をやめて世界を旅行したい。
6. 願いが叶うものなら、あの彼と結婚したい。
7. できるものなら、会いに来てほしい。
8. 起きられるものなら起きますよ。でもできないんです。
9. A:「次は金メダルですか。」
 B:「取れるものなら取りたいですね。」
10. A:「準備、大変そうね。誰かに手伝ってもらったら?」
 B:「頼めるものなら頼みたいけど、みんな忙しいから、無理なんじゃないかなあ。」
20
Q

~というものでもない

普通形 +というものではない
N/な形 だ +というものではない

A

“not necessarily true…” ; “no guarantee that…”

「意味」「〜とは言えない」
-「ある主張や考えがいつも正しいとはいえない」ことを婉曲に主張する時の表現
-部分否定の「〜わけではない」と同じ意味で使われる
①「~というものでもない」⇒はやや婉曲的な否定表現です
②「~というものではない」⇒は直接的な否定表現のため語気が強いです

「例文」

  1. スポーツはただ練習すればできるようになるというものではない。
  2. 外国語はただ文法を覚えれば話せるというものではない。
  3. 何でもかんでも安ければいいというものではない。
  4. お金があれば、幸せだというものでもない。
  5. 辞めれば済むってものじゃないよ。きちんと責任をとってほしい。
  6. 楽器は習えば自然にできるようになるというものではない。
  7. 数が増えすぎると大変なので増えればいいというものではない。
  8. だからと言ってテキトーに乗り越えればいいというものではない。
  9. 部下の失敗はただ叱れば良いというものではない。失敗を自覚している時には慰めも又必要です。
  10. 正論であれば、犠牲をかまわず断行してよい、というものではない。
21
Q

~にあって/~にあたり

V(辞書形)+にあたって/にあたり
N にあたって/にあたり

A

“at the time…” ; “on the occasion of…”

「意味」「~をするときに」・「 〜する前に」
-「~」には「決心を要するような特別な時や重要な事柄が来る」
- 硬い表現で日常会話では使わない
-特別な場面や重要な場面で使う
⇒使用場面の例:
【新学期、入学、卒業、就職、結婚、発表、試験など】

「例文」

  1. 皆さん、JLPTを受けるにあたって、大切なことを伝えておきます。
  2. 会社の面接を受けるにあたり、受ける会社の情報だけでなく、ライバル会社について調べておくことも大切だ。
  3. 卒業にあたり、皆さんに贈りたい言葉があります。
  4. 卒業研究の発表にあたり、資料の準備はもちろん、発表の練習をしておくことも必要だ。
  5. 結婚するにあたり、二人の将来のプランをしっかり話し合った。
  6. 試験を始めるにあたり、まずは注意事項を読んでおいてください。
  7. 皆さんがこれから、社会人生活を迎えるにあたって、伝えておかなければならないことがあります。
  8. 海外留学するにあたって、向こうへ行く前にしておくべきことは何か先輩方に話を聞いた。
  9. 奨学金を申し込むにあたっては、いくつかの条件がありますので、詳しくは事務所までお問い合わせください。
  10. 論文を書くにあたって大切なことの一つは、書き方のルールを守るということです。
22
Q

~ものがある

V(辞書形・ない形)+ものがある
い形 い +ものがある
な形 な +ものがある

A

(expression of strong judgement)

「意味」「なんとなく〜だと感じられる」・「〜という感じがする」・「〜という特徴を持っている」
-「すごく〜と感じる」「少し〜と感じる」と、どちらの場合も使うことができる・弱く感じる場合と、強く感じる場合がある
-前件には感情を表す言葉が来ることが多い
-理由はわからない、またはたくさんあり過ぎてなんとなくそう感じる・なんとなくを表すので、心の動きや感情などを述べるのに多用
-「A~にはB~ものがある」「A~のはB~ものがある」などの形で用いられる→この時、Aの中にある性質や属性をBで表す
-「目を見張るものがある」【慣用的表現】=「すごく驚く・すごく感心する」

「例文」
1. この絵にはすばらしいものがある。
→「この絵はとてもすばらしいと感じる」
2. 今日中にレポートを書き上げなければいけないのは、つらいものがある。
→「今日中にレポートを書き上げなければいけないのは、つらいと感じる」
3. 家に帰っても誰もいないのは、寂しいものがある。
→「家に帰っても誰もいないのは、少し寂しいと感じる」
4. 彼のスピーチには、人を感動させるものがある。
→「彼のスピーチは、すごく人を感動させると感じる」
5. 彼女の日本語の上達ぶりには目を見張るものがある。
6. その男の証言には、どこか不自然なものがあった。
7. プロの演奏を聞いて、何か心に響くものがあった。
8. 今回の地震による被害はひどいものがある。
9. 増税や年金問題などのニュースを見ると、正直辛いものがある。
10. 最近の携帯電話の技術には、目を見張るものがあります。
11. A:「このCD、いいね。女性の声がいい。」
 B:「でしょ。彼女の声には、何か聞く者を引き付けるものがあるよね。」
23
Q

~にしたところで/にしたって・~としたところで/としたって

普通形 +にしたところで/にしたって
な形・N +にしたところで/にしたって
*普通形は人を表す言葉に接続する

A

“even…” ; “even if…”

「意味」
-「~という別の立場/部分から見ても、結果は同じである」という意味
-普通、人を表す言葉について「その人の立場から言っても状況は…だ」と言いたいときの表現
-後の文は「どうしようもない」というようなマイナス的な判断や評価、弁解が多い・結果はよくないことが多い
-「としたところで」「としたって」【くだけた話し言葉】

「例文」

  1. この商品がどれだけ売れるのか、社長にしたところで実際のところは分からない。
  2. 携帯の使用を禁止にしたところで、どのくらいの生徒が従うか分からない。
  3. 会議で決まった方針について少々不満があります。もっともわたしにしたところでいい案があるわけではありませんが。
  4. こんなに駐車違反が多いのでは、警察にしたところで取り締まりの方法がないだろう。
  5. この問題は本人の意志に任せるしかありません。わたしとしたところでどうすることもできないのですから。
  6. 彼は結婚にあまり関心がないらしい。彼の親にしたって彼が積極的な関心を持たないのならどうしようもないのではないか。
  7. 命令のしかたが人によって違うのでは、命令される犬としたって困ってしまうだろう。
  8. 日本に留学するかそれとも中国にするか、どちらにしたところで、漢字の勉強は避けられない。
  9. 教師にしたら夏休みは長いほうがいいが、学生にしたってそれは同じだろう。
  10. 彼は日本語を20年も勉強しているが、その彼にしたところで、まだ分からない文法に時々出くわすそうだ。
24
Q

~んだった

A
①「後悔」
「接続」:V(辞書形)+んだった
「意味」「〜すればよかった」
-話者が【後悔】する気持ちを表す
-「〜すればよかったのに、〜しなかった」と言いたい時に使う
-[「〜んだった」とよく使われるもの]
・〜ておくんだった
・もっと〜んだった
・ちゃんと〜んだった など
「例文」
1. A:「ホテル、まだ取れないの?」
 B:「うん、すごく混んでて。こんなことなら、もっと早く予約しておくんだった。」
2. お腹がすいてきた…ちゃんと朝ごはんを食べてくるんだった。
3. 学生の時に留学するんだった。
4. もっとちゃんと母に親孝行をするんだった。
5. こんなにすぐ売り切れるんだったら買っておくんだった。
6. あーあ、もっと早く出るんだった。そうしたら、こんなに焦らなくてよかったのに。
②「想起」
「接続」:普通形 +んだった
「意味」:「そういえば〜だった!」・「今〜ということを思い出した!」
-忘れていた何か重要なことを思い出したときに使う表現
-独り言として使われる場合もあれば、友達や家族との会話で使われることもある
-会話で使われる場合は、相手に「忘れていたけど、今思い出した!」と言いたい時に使用される
「例文」
1. 今日はテストがあるんだった!
2. 明日、彼女のとこに行かなきゃいけないんだった。
3. A:「今日、飲みに行こうよ」
 B:「うん、いいよ〜。あっ、今日は早く帰るって約束したんだった!」
 A:「そっか。じゃ、また今度ね〜」
4. 今日はお母さんは夜まで帰ってこないんだった!ゲームをしまくろうっと〜。
5. そうだ。あの人の物を手荒に扱うと怒るんだった……。久しぶりに怒られて思い出したよ。
6. 今日は1日ゆっくりしよう。あ!でも午後から友だちと買い物するんだった!
25
Q

~たところ (…た)

た形 +ところ

A
「意味」「〜したら〜になった・とわかった・だった」・「Aしたら/Aした結果」
⇒ BはAした後で分かったこと、起こったこと
-普通の出来事の説明ではなく、驚きや新しい発見があったことを説明する時に使う・「〜たら・・・た」よりも驚きの気持ちが強調される
-すでに発生したことを表すものだから、後ろには必ず「た形」がくる
※❗「~てみたところ」の形でよく使われる → 意味に大きな違いはない
→「奨学金について大学の学生課で聞いてみたところ、詳しい資料を見せてくれた。」
「例文」
1. 上司に電話したところ、不在だった。
→「上司に電話したら不在だった」
2. お医者さんにみてもらったところ何も問題はなかった。
→「お医者さんにみてもらったら何も問題はないとわかった」
3. 彼女に電話しようとしたところ、母から電話が来た。
4. においが臭かったので心配でしたが、ドリアンを食べみたところ、とても美味しくてびっくりしました。
5. 久しぶりに、故郷に帰ってみたところ、昔と全然変わっていて少し悲しかった。
6. ボランティアに参加してみたところ、とても楽しくてあっという間に時間がすぎました。
7. 就職先について家族に相談して見たところ、賛成してくれた。
8. 昔、勤めていた会社を訪ねたところ、もう会社はなかった。
26
Q

~さえ

N(+助詞)+さえ

A
「意味」「Aも〜だから、他はもちろん〜」
-~のような極端な例もそうだから、他のことはもちろんだ
-強調の「も」よりも強いのがこの「さえ」です
-後には、話者の意向を表す文や働きかけの文は来ない
-否定的な内容を述べることが多い
-「疑問詞+さえも」の形もある
→「明日はテストだが、何時から始まるかさえも知らない」
「例文」
1. のどが痛くて水さえ飲めない。
→「のどが痛くて水も飲めない(だから他のものはもちろん飲めない)」
2. 彼は長い間日本語を勉強しているのに「ひらがな」さえ読めない。
→「彼は長い間日本語を勉強しているのに「ひらがな」も読めない(カタカナはもちろん読めない)」
3. 山田くんは5歳なのに高校レベルの漢字さえ書ける。
→「山田くんは5歳なのに高校レベルの漢字も書ける(小学校・中学校レベルはもちろん書ける)」
4. 私は料理が苦手で、みそ汁さえ作れない。
→「私は料理が苦手で、(簡単に作れる)みそ汁も作れない(他の料理はもちろん作れない)」
5. 忙しくて、トイレに行く時間さえない。
6. 同じ会社で働いているのに、あの人の名前さえ知らない。
7. 私の部屋は何もない。机やベッドさえない。
8. そんな簡単なことは、小学生でさえわかる。
27
Q

~ものの

V(普通形)+ものの
イA(普通形)+ものの
Naである +ものの
Nである +ものの

A
「意味」「だけれども」
-既に発生したこと対して用いる
-「しかし」とほぼ同じで、それよりも硬い表現
-後項には、前項に対応する事柄がまだ行われていないか、通常起こらない、起こりそうにないことを述べる
-後項には自信がなかったり、実現困難なことが続くことが多い

「例文」

  1. 東京大学を卒業したものの、就職難で仕事が見つからない。
  2. 予約したものの、行くかどうか、まだ迷っている。
  3. 日本で2年、日本語を勉強したものの、全然上手にならなかった。
  4. 暖かくなってきたとはいうものの、まだまだ冬です。
  5. 長年日本語を学んでいるものの、話す力がなかなか身につかない。
  6. 今の会社は給料は安いものの、人間関係がいいので満足している。
28
Q

~上(は)

名詞 +上

A

(じょう)
「意味」
「A的に」•「Aに関することで」•「Aから見て」

「例文」

  1. 私たちは、法律上は夫婦ではないが、一緒に暮らしている。
  2. 私は健康上の理由と美容上の、両方の理由からダイエットをしています。
  3. インターネットのサアトには、子どもの教育上よくないものもある。
29
Q

〜ほかない

V(辞書形)+ほか(しかたが)ない

A

=「〜しかない」
「意味」「それ以外に方法がない」
-他に方法がない、仕方がないからそうすると、あきらめの気持ちで言う時に使う表現

「例文」

  1. こんな経営状況が続くようであれば、店を閉めるほかないですよ。
  2. 終電に乗り遅れたし、バスも無いし、タクシーで帰るほかないですね。
  3. 友達が財布を忘れたから、私が払うほかありません。
  4. もし進学に失敗したら、国に帰るほかありません。