解剖生理学C Flashcards
(228 cards)
誤っているのはどれか。 (単一解答,2点)
A
脊髄神経節は前根に属する。
B
脊髄神経はすべて混合神経である。
C
末梢神経の髄鞘はシュワン細胞が形成する。
D
脳脊髄膜は硬膜、クモ膜、軟膜の三層の膜からなる。
脊髄神経節は前根に属する。
脊髄神経節は後根(感覚神経が中枢に入る前)に存在する。B:脊髄神経は感覚神経と運動神経、それと自律神経の3種が合わさった混合神経である➡次回の授業で解説します。C:末梢神経ではシュワン細胞が髄鞘を形成。D:中枢神経(脳と脊髄)は硬膜、クモ膜、軟膜の3層の膜に包まれ保護されている。➡これもこれから学びます。
中枢神経系について正しい記述はどれか。 (単一解答,2点)
A
星状膠細胞は血球に由来する。
B
シュワン細胞が髄鞘形成にあたる。
C
神経膠細胞の数は神経細胞とほぼ等しい。
D
神経線維の集まっているところを白質という。
神経線維の集まっているところを白質という。
中枢神経では神経細胞体の集まっている所を灰白質(かいはくしつ)という。A:血球に由来するのは小膠細胞。
B:シュワン細胞は末梢神経系の髄鞘形成に関与する。C:神経膠細胞は神経細胞の5から10倍ある。
脊髄神経について正しい記述はどれか。 (単一解答,2点)
A
全部で25対ある。
B
脊髄神経節は前根に存在する。
C
第5頸神経は第4頸椎の下から出る。
D
神経細胞体の集まりを白質という。
第5頸神経は第4頸椎の下から出る。
脊髄神経は全部で31対ある。脊髄神経節は感覚神経が入る後根に存在する。頸神経は頸椎が7つに対して8本(8対)ある。通常は椎骨の下から神経が出るのが、頚神経だけは第1頸椎(環椎)と後頭骨の間から1本出ていることから8本となので、第5頸神経は第4頚椎の下からでる。
神経細胞体の集まりを灰白質(かいはくしつ)といい、神経線維の束の集まりを白質という。
脊髄神経とその数の組合せで正しいのはどれか。 (単一解答,2点)
A
頸神経 ―――― 7対
B
仙骨神経 ――― 6対
C
胸神経 ―――― 11対
D
腰神経 ―――― 5対
腰神経 ―――― 5対
神経伝達の特徴で誤っているのはどれか。 (単一解答,2点)
A
両方向性
B
易疲労性
C
シナプス遅延
D
薬物の影響を受ける
両方向性
神経伝達とは情報を次の神経細胞に伝えるこという。伝達では1方向性に伝達する。
頸神経叢から分枝する神経はどれか。 (単一解答,2点)
A
腋窩神経
B
正中神経
C
横隔神経
D
橈骨神経
横隔神経
頚神経叢はC1~4からなり、その中でC4を中心として発する神経を横隔神経といい、横隔膜を支配している。
A・B・Dはいずれも頚神経叢由来である。
皮膚の部位と支配する脊髄神経の高さについて正しい組合せはどれか。 (単一解答,2点)
A
鼠径溝 ───── 第1仙骨神経
B
臍 ─────── 第10胸神経
C
乳頭 ────── 第2胸神経
D
剣状突起部 ─── 第5胸神経
臍 ─────── 第10胸神経
Aは第1腰神経、Cの乳頭は第4胸神経、Dの剣状突起部は第6.7胸神経である。
上肢の皮膚領域と分布する神経との組み合わせで正しいのはどれか。 (単一解答,2点)
A
上腕の後面 ──── 橈骨神経
B
小指球 ────── 筋皮神経
C
前腕の外側半 ─── 尺骨神経
D
前腕の後面 ──── 正中神経
上腕の後面 ──── 橈骨神経
上腕の後面を走行する神経は他に腋窩神経がある。Bの小指球は尺骨神経、Cの前腕の外側半は外側前腕皮神経、Dの上腕後面は腋窩神経。
脊髄神経の後枝に由来するのはどれか。 (単一解答,2点)
A
橈骨神経
B
下殿神経
C
大後頭神経
D
肋間神経
大後頭神経
A.B.Dは前枝由来の神経である。
腕神経叢の後神経束から分枝するのはどれか。 (単一解答,2点)
A
長胸神経
B
内側上腕皮神経
C
腋窩神経
D
筋皮神経
腋窩神経
Aの長胸神経は腋窩に達する前に、鎖骨上部で長胸神経や肩甲背神経などの枝を出す。教科書p116.117参照
Bの内側上腕皮神経は内側神経束の枝であり、Dの筋皮神経は外側神経束の枝である。
腕神経叢の枝で上腕骨の後方を回る神経はどれか。 (単一解答,2点)
A
尺骨神経
B
橈骨神経
C
正中神経
D
腋窩神経
橈骨神経
上腕骨の後方を通る神経は他に腋窩神経もある。A.C.Dは上肢の前方を通る。(参考:教科書p116)
神経叢と神経との組合せで誤っているのはどれか。 (単一解答,2点)
A
頸神経叢 ──── 横隔神経
B
仙骨神経叢 ─── 陰部神経
C
腰神経叢 ──── 坐骨神経
D
腕神経叢 ──── 腋窩神経
腰神経叢 ──── 坐骨神経
仙骨神経叢からは坐骨神経と陰部神経がでている。腰神経叢からは大腿神経や閉鎖神経がでている。(参考:教科書p116)
仙骨神経叢から分枝する神経はどれか。 (単一解答,2点)
A
閉鎖神経
B
外側大腿皮神経
C
大腿神経
D
坐骨神経
坐骨神経
A、B、Ⅽは腰神神経叢からでている。(参考:教科書p118・119)
腰神経叢の枝はどれか。 (単一解答,2点)
A
上殿神経
B
後大腿皮神経
C
陰部神経
D
閉鎖神経
閉鎖神経
A.B.Cは仙骨神経叢の枝である。(参考:教科書p119)
下肢の神経において枝が足背に分布しないのはどれか。 (単一解答,2点)
A
閉鎖神経
B
大腿神経
C
脛骨神経
D
総腓骨神経
閉鎖神経
閉鎖神経は大腿内側に分布する(参考:教科書p119)
外眼筋と支配神経との組合せで正しいのはどれか。 (単一解答,2点)
A
上直筋ーーーーー動眼神経
B
外側直筋ーーーー滑車神経
C
上斜筋ーーーーー外転神経
D
下直筋ーーーーー三叉神経
上直筋ーーーーー動眼神経
外転神経支配は他に内側直筋、下斜筋、下直筋がある。B:外側直筋は外転神経支配 C:上斜筋は滑車神経 D:下直筋は外転神経支配。
脳神経と通路との組合せで誤っているのはどれか。 (単一解答,2点)
A
視神経ーーーーー視神経管
B
動眼神経ーーーー上眼窩裂
C
上顎神経ーーーー正円孔
D
滑車神経ーーーー卵円孔
滑車神経ーーーー卵円孔
滑車神経は上眼窩裂を通る。ちなみに卵円孔を通るのは三叉神経第3枝の下顎神経である。
顔面神経の分布部位でないのはどれか。 (単一解答,2点)
A
表情筋
B
角膜(眼)
C
舌
D
涙腺
角膜(眼)
顔面神経は運動、感覚、副交感性の神経である。そのうち運動性は表情筋に、感覚性は舌前2/3の味覚を支配する。副交感性は涙腺と唾液腺(舌下腺と顎下腺)に入る。一方角膜に入る脳神経は三叉神経の第1枝である眼神経である。
頸静脈孔を通るのはどれか。 (単一解答,2点)
A
迷走神経
B
顔面神経
C
内耳神経
D
舌下神経
迷走神経
他に頚静脈孔を通る神経は舌咽神経、副神経がある。B・Cは内耳孔を通り、Dは舌下神経管を通る。
毛様体筋を支配するのはどれか。 (単一解答,2点)
A
動眼神経
B
滑車神経
C
外転神経
D
顔面神経
動眼神経
網様体筋は焦点を合わせる筋で水晶体の厚みを変化させる筋。
交感神経節前ニューロンの細胞体があるのはどれか。 (単一解答,2点)
A
後索
B
前角
C
側索
D
側角
側角
交感神経の起始部は胸髄と腰髄の側角が起始部となる。A:後索は振動覚や関節の感覚(これを深部感覚という)や識別のある触圧覚を伝える神経線維が通る部分をいう。 B:前角は運動神経細胞体がある。C:側索は運動神経線維が通る部分
自律神経系の特徴について誤っているのはどれか。 (単一解答,2点)
A
脳神経に含まれる自律神経は交感神経である。
B
交感神経幹は椎体の前外側面に沿って位置する。
C
中枢から目的の器官までの間に一度はニューロンを交代する。
D
仙髄に節前ニューロンの細胞体があるのは副交感神経である。
脳神経に含まれる自律神経は交感神経である。
脳神経の含まれる自律神経は副交感性で、第Ⅲ脳神経(動眼神経)、第Ⅶ脳神経(顔面神経)、第Ⅸ脳神経(舌咽神経)、第Ⅹ脳神経(迷走神経)の脳神経である。
神経と神経節との組合せで誤っているのはどれか。 (単一解答,2点)
A
内耳神経 ─── 耳神経節
B
顔面神経 ─── 翼口蓋神経節
C
迷走神経 ─── アウエルバッハ神経叢
D
動眼神経 ─── 毛様体神経節
内耳神経 ─── 耳神経節
耳神経節は舌咽神経にみられる神経節であり、ここで節後線維となって耳下腺に入る。
類似問題)脳神経と副交感神経節との組合せで正しいのはどれか。 (単一解答,2点)
A
顔面神経 ─── 耳神経節
B
迷走神経 ─── 上頸神経節
C
動眼神経 ─── 毛様体神経節
D
舌咽神経 ─── 翼口蓋神経節
動眼神経 ─── 毛様体神経節
A:顔面神経は翼口蓋神経節と顎下神経節が関連する。B:迷走神経は骨盤内臓以外に分布する神経で、マイスネル・アウエルバッハ神経叢にて節後線維に交代すC:動眼神経に含む副交感神経は網様体神経節で節後線維に交代する。D:舌咽神経は耳神経節が関係する。