消化管

Question 1

口腔〜食道、肛門は（　）上皮、

胃~直腸は（　）上皮でそれぞれ被われている。

Answer 1

扁平

円柱

Question 2

後腹膜に固定されている部位を3つ。

Answer 2

1. 十二指腸（球部除く）
2. 上行結腸
3. 下行結腸

※その他は腸間膜を持ち、可動性がある。

Question 3

消化管は蠕動運動により食物を運搬する。

一般に（　）神経により活動が亢進 する。

Answer 3

副交感

Question 4

胃底腺には壁細胞、主細胞、副細胞の3 つがある。

それぞれ分泌するものは？

Answer 4

壁細胞：塩酸と内因子
主細胞：ペプシノゲン
副細胞：粘液

Question 5

壁細胞由来の内因子は（　）の吸収を促進する作用がある。

Answer 5

ビタミンB12

Question 6

小腸は水分や電解質、栄養素の大部分を吸収する役割を持つ。特に十二指腸〜空腸上部で吸収されるのは？（３つ）

Answer 6

Fe
Ca
Mg
※鉄火巻！

Question 7

小腸は水分や電解質、栄養素の大部分を吸収する役割を持つ。特に回腸末端で吸収されるのは？（２つ）

Answer 7

胆汁酸
ビタミンB12
※「会長の誕生日は12月」
※胆汁酸は回腸で吸収しきらず、大腸へ行ってしまうと二次胆汁酸隣、大腸からの水分吸収を抑制→下痢

Question 8

心臓を出た大動脈は分枝をするが、
消化器を主に栄養するのは腹部大動脈の枝である。
主に胃・肝胆膵脾を栄養している動脈は？

Answer 8

腹腔動脈

Question 9

主に小腸・右半結腸を栄養している動脈は？

Answer 9

上腸間膜動脈

Question 10

主に左半結腸を栄養している動脈は？

Answer 10

下腸間膜動脈

Question 11

主に骨盤内を栄養している動脈は？

Answer 11

内腸骨動脈

Question 12

腸管の毛細血管で養分や水分を取り込んだ血液は静脈となり、肝へ向かう。
腸管からの静脈として代表的なものは？
（2つ）

Answer 12

上腸間膜静脈（SMV）
下腸間膜静脈（IMV）
※これらに脾静脈が合わさり、門脈となり肝へ注ぐ。

Question 13

胃〜十二指腸より分泌され、

胃液分泌と膵重炭酸イオンの分泌を促進させるホルモンとは？

Answer 13

ガストリン

Question 14

十二指腸より分泌され、

胃液分泌を抑制し、膵液と胆汁の分泌を促進させるホルモンとは？

Answer 14

セレクチン

Question 15

コレシストキニンは十二指腸〜空腸より分泌され、

（　）収縮と膵酵素分泌を促進させる。

Answer 15

胆嚢

Question 16

胃〜十二指腸、膵δ細胞、視床下部などから分泌される各種ホルモン分泌を抑制するホルモンは？

Answer 16

ソマトスタチン

Question 17

糖依存性インスリン放出ペプチド〈GIP〉は、
十二指腸から分泌される。
血糖上昇に応じて（　）分泌を促進させる。

Answer 17

インスリン

※胃液分泌を抑制する。

Question 18

グルカゴン類似 ペプチド 1〈GLP-1〉は小腸下部から分泌され、血糖上昇に応じてインスリン分泌を促進させる。
GIP と合わせてなんという？

Answer 18

インクレチン

＝GIP＋GLP-1

Question 19

血管作動性腸管ペプチド〈VIP〉は、
胃液分泌を（　）し、
膵液と腸液の分泌を（　）させる。

Answer 19

抑制

促進

Question 20

グルカゴンは（　）から分泌される。

（　）を分解し、糖新生する。

Answer 20

膵α細胞

グリコーゲン

Question 21

インスリンは（　）から分泌される。

糖を細胞内へ取り込み、血糖低下させる。

Answer 21

膵β細胞

Question 22

上部消化管内視鏡検査の前処理で、

消化管の蠕動を抑制するために投与するのは？

Answer 22

抗コリン薬

Question 23

上部消化管内視鏡検査の前処置において、

前立腺肥大症〈BPH〉や（　）、(虚血性などの)心疾患、麻痺性イレウスの存在下では抗コリン薬の代替として（　）が有効。

Answer 23

緑内障（散瞳してしまう）

グルカゴン

Question 24

胃から吸収されるのは？

Answer 24

エタノール

Question 25

（右・左）反回神経は鎖骨下動脈を反回する。

Answer 25

左

Question 26

McBurney 圧痛点は虫垂の（　）の位置に一致する。

Answer 26

起始部

Question 27

内鼠径輪は下腹壁動脈の（　）側に位置する。

Answer 27

外 ※内鼠径輪だけど外側！！ 内＝深

Question 28

``` 排便時の生理について。 −大腸の蠕動運動が生じる。 −直腸内圧が（　）する。 −内肛門括約筋が（　）する。 −恥骨直腸筋が（　）する。 −肛門管と直腸とが直線化する。 ```

Answer 28

−直腸内圧が（上昇）する。 −内肛門括約筋が（弛緩）する。 −恥骨直腸筋が（弛緩）する。

Question 29

排便機能に関与する筋肉のうち不随意筋は？

Answer 29

内肛門括約筋

Question 30

漿膜がないの消化管は？

Answer 30

食道

Question 31

``` 食道の構造について。 −下部粘膜は（　）上皮で構成される。 −粘膜筋板は認められる。 −粘膜分泌線がある。 −上部には（　）筋がある。 −最外側は漿膜で覆われない。 ```

Answer 31

−下部粘膜は（扁平）上皮で構成される。 | −上部には（横紋）筋がある。

Question 32

``` 食道の構造について。 筋層の内側：（　）筋 　　　外側：（　）筋 上部消化管：（　）筋 下部消化管：（　）筋 ```

Answer 32

※「内輪外縦」 （筋層の内側：輪状筋、外側：縦走筋） ※「縄文平安」 （上部消化管：横紋筋、下部消化管：平滑筋）

Question 33

胃粘膜防御に重要な役割を果たしている物質２つ。

Answer 33

粘液ゲル層 | 重炭酸イオン（アルカリ）

Question 34

``` 消化器とその粘膜上皮の組合せ。 口腔ー（　）上皮 食道ー（　）上皮 胃　ー（　）上皮 直腸ー（　）上皮 胆嚢ー（　）上皮 ```

Answer 34

``` 口腔ー重層扁平上皮 食道ー重層扁平上皮 胃　ー円柱上皮 直腸ー円柱上皮 胆嚢ー円柱上皮 ```

Question 35

胃壁細胞に存在し胃酸分泌に関与している受容体３つ。

Answer 35

1. ヒスタミンH2受容体 2. ムスカリン受容体 3. ガストリン受容体

Question 36

下部食道括約筋〈LES〉圧が上昇し、食道の通過障害をきたす病態とは？

Answer 36

食道アカラシア ※若〜中年の女性に多い ※吐血なし！

Question 37

食道アカラシアは、 | （　）神経囊の変性、消失が原因となる。

Answer 37

Auerbach | ※食道造影での「鳥のくちばし様」

Question 38

食道アカラシアの治療は、 | （　）薬や亜硝酸薬が有効。

Answer 38

Ca拮抗 （下部食道括約筋〈LES〉圧を減少させる） ※粘膜外筋層切開術(Heller 法)が有効。

Question 39

胃内容が食道内に逆流する病態とは？

Answer 39

胃食道逆流症〈GERD〉(逆流性食道炎） ※胸やけ、呑酸、吐血などがみられる。 ※原因として高脂肪食やピロリ菌の除菌 ※重症心身障害児で頻度が高い

Question 40

GERDでは上部消化管内視鏡にて（　）型粘膜を、 | 食道内 pH モニタリングにて pH の（　）を見る。

Answer 40

ヒトデ型粘膜 | 低下

Question 41

GERDの治療薬としては、 | （　）やヒスタミン H2 受容体拮抗薬を用いる。

Answer 41

プロトンポンプ阻害薬

Question 42

長期にわたる逆流では食道上皮が変性し、 | （　）上皮といわれる。

Answer 42

Barrett上皮 | ※癌の発生母地となる。

Question 43

Mallory-Weiss 症候群は、 （　）までの裂傷である。 噴門部小彎側に好発する。

Answer 43

粘膜下層 ※軽症では経過観察、 クリッピングによる止血も有効。

Question 44

Boerhaave 症候群〈特発性食道破裂〉は、 全層性の裂傷である。 食道（　）の（　）側に好発する。

Answer 44

食道下部1/3の左側 | ※緊急手術の適応

Question 45

門脈圧亢進による側副血行形成により食道〜胃の静脈が怒張した病態とは？

Answer 45

食道・胃静脈瘤 | ※破裂することにより、大量出血「洗面器一杯の出血」

Question 46

食道・胃静脈瘤の門脈圧亢進の原因として多いのは？

Answer 46

肝硬変（LC）

Question 47

食道・胃静脈瘤の好発部位は？

Answer 47

下部食道 | ※発赤している場合はred color sign(RC)陽性年、RC0〜3で評価。

Question 48

食道・胃静脈瘤の治療としては、 | 治療には内視鏡的静脈瘤（　）療法〈EIS〉が広く用いられる。

Answer 48

硬化 | ※可能な場合、内視鏡的静脈瘤結紮術（EVL）も施行・併用する。

Question 49

食道・胃静脈瘤の治療として Lg-cf〜Lg-f では胃-腎*シャントをカテーテル的に閉塞させることが有効で、 バルーン閉塞下逆行性経静脈閉塞術（　）が施行される。

Answer 49

BRTO（ブルト）→左腎静脈からアプローチする。 ※Lg :胃静脈瘤(c:噴門部、cf:噴門~穹窿部、f:穹窿部) 胃:gastric、噴門:cardia、穹窿部:fundus ※LgcだとBRTOは使えないので硬化療法

Question 50

食道癌は、 高齢男性に多く、胸部中部食道に好発する。 組織学的には（　）癌が多い。

Answer 50

扁平上皮 | ※進行すると、嚥下困難や体重減少、嗄声、吐血・喀血をみる。

Question 51

食道癌の検査には | 食道内視鏡による（　）染色や生検が有効。

Answer 51

ルゴール | ※癌は不染領域となる。

Question 52

食道癌では、 病変が（　）までにとどまるのが表在癌、 固有筋層以下に及ぶのが進行癌である。

Answer 52

粘膜下層 | ※表在癌のうち、特に粘膜内にとどまるものを早期癌と呼ぶ。

Question 53

胸腹部食道の再建には（　）を使用することが多い。

Answer 53

胃 | ※現在は後縦隔が最多。

Question 54

腹腔動脈が栄養しているのは？

Answer 54

胃 | 肝胆膵脾

Question 55

上腸間膜動脈が栄養しているのは？

Answer 55

小腸 | 右半結腸

Question 56

下腸間膜動脈が栄養しているのは？

Answer 56

左半結腸

Question 57

内腸骨動脈が栄養しているのは？

Answer 57

骨盤内

Question 58

腹腔動脈の分岐３つ

Answer 58

1. 左胃動脈 2. 脾動脈 3. 総肝動脈

Question 59

総肝動脈の分岐２つ

Answer 59

1. 胃十二指腸動脈 | 2. 固有肝動脈

Question 60

胃十二指腸動脈の分岐２つ

Answer 60

1. 右胃動脈 | 2. 上膵十二指腸動脈

Question 61

固有肝動脈の分岐３つ

Answer 61

1. 右胃動脈 2. 左肝動脈 3. 右肝動脈→胆嚢動脈

Question 62

（　）は胃酸分泌促進，胃壁細胞増殖作用を有するホルモンで，胃内容物の刺激，迷走神経刺激，胃酸分泌低下などが分泌促進因子となる。

Answer 62

ガストリン

Question 63

高ガストリン血症と胃内低酸症とをきたす疾患名は？（３つ）

Answer 63

1.A型胃炎 2.迷走神経切除術後 3.Zollinger-Ellison症候群 （腫瘍性にガストリン分泌をきたす）

Question 64

糖質は（　）を中心とした消化酵素によって単糖類にまで分解されてから，（　）で吸収される。

Answer 64

アミラーゼ | 空腸

Question 65

トリグリセリドは（　）の作用により， グリセリンと脂肪酸に分解される。 その後，（　）の乳化作用によりミセル化され， 親水性となり（　）で吸収される。

Answer 65

リパーゼ 胆汁酸 小腸

Question 66

蛋白質は（　）を中心とした消化酵素によって ジペプチドやアミノ酸まで分解され， （　）で吸収される．

Answer 66

トリプシン | 空腸

Question 67

腹痛には内臓痛，体性痛，関連痛がある。 内臓痛は，腸管の攣縮，拡張，伸展により起こる周期的（　）痛である。 痛みは比較的軽く，体の中心線上，すなわち心窩部，臍部，下腹部中央に痛みを感じることが多い。

Answer 67

鈍

Question 68

腹痛には内臓痛，体性痛，関連痛がある。 | 体性痛は，腸間膜，腹膜などに炎症が及んだ場合に生ずる鋭い持続性疼痛であり，痛みは（　）的である．

Answer 68

限局

Question 69

腹膜炎を検出するのに陽性尤度比が最も高い徴候とは？

Answer 69

板状硬 ※陽性尤度比が最も高い徴候とは， 感度だけでなく特異性も高い徴候を意味する。

Question 70

軽い触診に対して腹壁の筋肉の緊張がみられ， 病状が進行すると腹筋が硬く緊張し， 腹壁反射が消失し板状硬の状態になることをなんという？

Answer 70

筋性防御

Question 71

（　）便：上行結腸より口側からの出血 | （　）便：横行結腸より肛門側からの出血

Answer 71

タール便 | 鮮血便

Question 72

タール便の患者で高値を示す血液検査項目は？

Answer 72

尿素窒素 | ※血液を構成する蛋白が消化管より吸収されて窒素源となり，尿素窒素が上昇する。

Question 73

``` H.pylori感染に関係し，除菌により治療および発症・進展予防が可能となる疾患。 ①（　）潰瘍・（　）潰瘍 ②（　）腫 ③特発性血小板減少性紫斑病 ④早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃の再発 ⑤慢性活動性胃炎 ```

Answer 73

①胃潰瘍・十二指腸潰瘍 ②胃MALTリンパ腫 ※「ピロリ除菌で、 胃がんが マルっと 解 決したなんて 言えん」：胃がん、MALTリンパ腫、潰瘍（胃・十二指腸）、特発性「血」小板減少性「紫斑」病、胃炎

Question 74

ヘリコバクター・ピロリ除菌に使う抗菌薬4つは？

Answer 74

※「ピロリ除菌の プロ、 アモーレに クラリ！ 目がトロトロ…」 1. プロトンポンプ阻害薬 2. アモキシシリン 3. クラリスロマイシン 4. メトロニダゾール

Question 75

胃切除後において，食後2～3時間で生じる自律神経症状は？

Answer 75

後期ダンピング症候群 ※食事直後に生じる早期ダンピング症候群と， 食後2〜3時間で生じる後期ダンピング症候群に分けられる．

Question 76

胃底腺ポリープの治療法は？

Answer 76

基本的には経過観察 | ※癌化することがない。

Question 77

胃粘膜下腫瘍の診断に有用な検査は？

Answer 77

超音波内視鏡 | ※胃粘膜下腫瘍にはGIST，平滑筋腫，迷入膵，転移性腫瘍などがあり，病変の起源がどの層にあるかが診断の助けとなる。

Question 78

症状の原因となる器質的，全身性，代謝性疾患がないにもかかわらず，慢性的に心窩部痛や胃もたれなどの心窩部を中心とする腹部症状を呈する疾患とは？

Answer 78

機能性ディスペプシア（FD）

Question 79

心窩部から右下腹部に移動する痛みは何を疑う？

Answer 79

虫垂炎

Question 80

虫垂炎の診断に有用な圧痛点 ①（　）点： 臍と右上前腸骨棘を結ぶ線上の右側1/3 ②（　）点： 左右上前腸骨棘を結ぶ線上の右側1/3

Answer 80

①McBurney | ②Lanz

Question 81

炎症性腸疾患の好発部位 1. （　）：全消化管、特に回腸末端 2. （　）：直腸〜全大腸

Answer 81

1. Crohn病（skip lesion、縦走潰瘍、敷石像） | 2. 潰瘍性大腸炎（鉛管状）

Question 82

Helicobacter pylori〈HP〉(ピロリ菌)は らせん状のグラム（　）性（　）菌である。 ウレアーゼ活性を持つ。

Answer 82

陰性桿菌

Question 83

ピロリ菌除菌は３剤併用するが、 | 何を用いる？

Answer 83

1.PPI 2.アモキシシリン 3.クラリスロマイシン ※クラリスロマイシン耐性時にはメトロニダゾールに変更する。

Question 84

胃潰瘍は粘膜の萎縮が（　）度なため、 | （　）者に多い。

Answer 84

高度 高齢 ※十二指腸潰瘍の粘膜萎縮は軽度で、若年者に多い。

Question 85

胃潰瘍の好発部位：（　）〜（　） | 十二指腸潰瘍の好発部位：（　）

Answer 85

胃体部〜胃角＠食後 | 球部＠空腹時

Question 86

胃粘膜下腫瘍では、 上部消化管内視鏡ではなだらかな隆起がみられ、 架橋ひだ（　）と頂上のくぼみ（　）が特徴的である。

Answer 86

bridging fold delle ※生検による病理検査では紡錘形細胞がみられる。 →間葉系腫瘍示唆

Question 87

GIST〈gastrointestinal stromal tumor〉では、 （　）遺伝子変異により、 カハール介在細胞が腫瘍性に増殖することが原因となる粘膜下腫瘍。

Answer 87

c-kit

Question 88

GISTの好発部位を２つ。 | 再発令、切除不能例に用いられる薬剤は？

Answer 88

1位：胃 2位：小腸 薬剤：イマチニブ ※GISTのIS並び順で覚える。

Question 89

c-kit 遺伝子にコードされる受容体型（　）であるKITが陽性となる。GISTの70-80% ではCD（　）も陽性となる。 　

Answer 89

チロシンキナーゼ | 34

Question 90

胃癌は、喫煙、高塩分食、Helicobacter pylori〈HP〉感染などが原因となる。 組織学的には（　）癌が多い。 体重減少や吐下血をきたす。

Answer 90

腺 | ※日本人において食生活等の理由から胃癌発症とその死亡率が高かったが、近年は減少傾向にある。

Question 91

胃癌では血液検査で上昇するマーカー2つ。

Answer 91

CEA | CA19-9

Question 92

胃癌の肉眼分類では（　）層を超えると早期癌から進行癌になる。

Answer 92

固有筋層〈MP〉

Question 93

疫学的に胃癌の肉眼分類匂いて 早期は（　）が、 進行は（　）が最多。

Answer 93

早期：IIc（表面陥凹型） | 進行：3（潰瘍浸潤型）

Question 94

胃癌では病変の広がりをみるには腹部造影 CT が有効。生検組織の病理画像で（　）細胞がみられ た場合、 | 分化度が高いことを示唆する。

Answer 94

印環（指輪） | →低分化

Question 95

遠隔転移がない場合、ステージに応じ、 | （　）、（　）、胃切除とリンパ節郭清を行う。

Answer 95

内視鏡的粘膜剥離術〈EMR〉 内視鏡的粘膜下層剥離術〈ESD〉 ※分化型、2cm以下、潰瘍がないことがEMR・ESDの適応条件。

Question 96

胃癌の転移について。 Virchow転移：（　）への転移 Schnitzler転移：（　）(男性では直腸膀胱窩)への転移 Krukenberg腫瘍：（　）への転移

Answer 96

左鎖骨上窩 Douglas 窩 卵巣

Question 97

ダンピング症候群の病態について。 早期：細胞外液の腸管内腔移動による（　）低下 後期：インスリン分泌過剰による反応（　）

Answer 97

循環血液量 | 低血糖

Question 98

胃切除後の貧血は、 小球性の（　）と 大球性の（　）がある。

Answer 98

鉄欠乏性貧血（胃酸低下→鉄吸収障害、1-3年後） | 巨赤芽球性貧血（内因子低下→vB12吸収障害、3-10年後）

Question 99

急性胃粘膜病変〈AGML〉は、 NSAIDs、ストレス、アルコール、病原体感染(サイトメガロウイ ルスやアニサキス)などが原因となり、 （　）が障害される病態。

Answer 99

胃粘膜の血流 | ※コーヒー様残渣様吐血、下血をみる。

Question 100

慢性胃炎はHelicobacter pylori感染が主たる原因となり、 | 慢性炎症細胞浸潤と固有胃腺の萎縮がみ られる病態であり、（　）胃炎は慢性胃炎に含まれる概念である。

Answer 100

萎縮性 | ※血管透見性が亢進、陽性例では HP 除菌が有効。

Question 101

メネトリエ病は、 | 胃粘膜に（　）を形成する原因不明の疾患。

Answer 101

巨大皺襞（しゅうへき） ※水様性下痢をみる。蛋白漏出性胃腸症を呈し、低蛋白血症、浮腫が出現。 胃酸分泌低下。

Question 102

高齢女性が突発的に腹痛と血便を訴えた際に最初に鑑別に挙げるべき疾患とは？ | （高血圧や糖尿病，便秘を基礎疾患としていることが多い）

Answer 102

虚血性大腸炎 ※大腸癌や大腸憩室炎・憩室出血，炎症性腸疾患を除外するため速やかに内視鏡検査を行う。→保存的治療 ＠左側結腸（脾彎曲〜下行結腸、S状結腸）

Question 103

（　）による心房内血栓は脳梗塞のリスクファクターとして知られており，塞栓子が上腸間膜動脈に詰まれば上腸間膜動脈塞栓症となる．

Answer 103

心房細動

Question 104

急性腸間膜動脈閉塞症では中枢の太い動脈が塞栓し、 心房細動〈AF〉などを背景に、 持続性の強い腹痛をきたす。 診断では（　）や（　）を行い、緊急手術により治療するが予後不良である。

Answer 104

造影CT | 腹部血管造影

Question 105

虚血性大腸炎では末梢の細小動脈が閉塞し、 高齢者や便秘を背景に下痢、下血、便秘などをきたす。 診断は（　）や（　）を行い、保存療法で予後は良好である。

Answer 105

大腸内視鏡 | 注腸

Question 106

（　）は抗菌薬使用中または使用後に発症し， 下痢，腹痛，発熱などを呈し， 蛋白漏出による低アルブミン血症を伴いやすい。

Answer 106

偽膜性腸炎

Question 107

偽膜性腸炎（Clostridium difficile腸炎）に用いる薬剤２つ。

Answer 107

1. メトロニダゾール | 2. バンコマイシン（グリコペプチド系抗菌薬）

Question 108

日本人は（　）腸に憩室炎を起こすことが多い。

Answer 108

右側結 ※急性虫垂炎との鑑別では， 炎症部位の推定に直結する圧痛部位の確認と， McBurney点での圧痛やRovsing徴候に代表される虫垂炎に特徴的な身体所見の聴取がポイント。

Question 109

それぞれの原因菌は？ 偽膜性大腸炎：（　） 出血性大腸炎：（　）

Answer 109

偽膜性大腸炎：Clostridium difficile | 出血性大腸炎：Klebsiella oxytoca

Question 110

（　）は腹直筋や内外腹斜筋領域などの筋線維の断裂からの出血により血腫を形成するまれな疾患。

Answer 110

腹壁血腫 ※血腫形成の促進因子 ①突然の激しい筋収縮（咳，くしゃみ，排便，排尿時） ②抗血栓療法などによる出血傾向 ③高血圧

Question 111

腹部のヘルニアは， 内ヘルニアと外ヘルニアに大別される。 多くは（　）ヘルニアで，腹腔内臓器が腹腔外に脱出し体表から触れるものである。

Answer 111

外 ※約85％は鼠径ヘルニアで， 大腿ヘルニア，臍ヘルニア，閉鎖孔ヘルニアなどがそれに続く。

Question 112

McBurney交叉切開で虫垂切除術を行う際に切開する筋を3つ。 | （浅い順に）

Answer 112

1. 外腹斜筋 2. 内腹斜筋 3. 腹横筋

Question 113

内痔核の好発部位は何時方向か？（3つ）

Answer 113

``` 3時 7時 11時 ※ 「3時のおやつは セブン イレブン」 ※この３箇所に上直腸動脈の終末枝があるため。 ```

Question 114

食道には漿膜が欠如しているため，食道癌は胃癌に比して周囲臓器に浸潤しやすい。 | 直接浸潤しやすい血管を3つ。

Answer 114

1. 下行大動脈 2. 肺静脈（胸部中部～下部食道は，左心房，肺静脈に近接している） 3. 気管（頸部～胸部中部食道は，気管の背側に接している） ※心臓では食道に最も近い左房浸潤が多い。

Question 115

中・下部胆管閉塞に伴う胆囊の無痛性腫大を指す徴候は？

Answer 115

Courvoisier徴候

Question 116

胆囊炎に特徴的な身体所見とは？

Answer 116

Murphy徴候

Question 117

腹壁をゆっくりと深く圧迫し突如手を離すと，疼痛が増強する現象．腹腔内炎症が壁側腹膜に及んだことを示す重要な所見とは？

Answer 117

Blumbergブルンベルグ徴候（反跳痛）

Question 118

精神的ストレスを背景に、繰り返す腹痛(食後に強い)と便性状の変化をみる病態とは？

Answer 118

過敏性腸症候群〈IBS〉

Question 119

過敏性腸症候群〈IBS〉の診断に有用な項目は、 1. 再三の腹痛あるいは腹部不快感が 6 か月中少なくとも 3 か月以上ある。 2. 排便回数、便性状(（　）糞状、（　）下痢)の変化 3. 腹痛は排便によって軽快する。

Answer 119

兎 水様性 ※器質的病変を除外することが重要。

Question 120

消化管全体に生じる、慢性肉芽腫性炎症性疾患である。10〜20 歳代の若者に好発し、寛解と再 燃を繰り返す疾患は？

Answer 120

Crohn 病〈CD〉 | ※肛門病変(難治性痔瘻や痔瘻癌など)、アフタ性口内炎などが代表的な合併症

Question 121

Crohn 病〈CD〉では、 | 発熱や体重減少、といった慢性炎症所見に加え、腹痛と下痢がみられる。消化管全体にわたる 粘膜障害のため、吸収不良症候群、（　）症を呈する。

Answer 121

蛋白露出性胃腸 | ※潰瘍性大腸炎〈UC〉と比べ、血便は少ない。

Question 122

Crohn病では、 病変は（　）続性であり、 （　）部に好発し、 消化管全体(小腸や時には口腔内まで)に及ぶ。

Answer 122

非連続性 回盲部 ※その他、回盲部に好発するのはBehcet病、腸結核、腸重積（小腸→大腸になるところで免疫系が活性している）

Question 123

Crohn病の検査には、消化管内視鏡や消化管造影が有効である。 | 狭窄、（　）潰瘍、（　）像、瘻孔などが見られる。

Answer 123

縦走 | 敷石（cobblestone appearance）

Question 124

Crohn病の生検画像では、 （　）性肉芽腫、全層性病変、不釣り合い炎症が見られる。 治療にはアミノサリチル酸製剤であるメサラジンや（　）と副腎皮質ステロイドが用いられる。

Answer 124

非乾酪 サラゾスルファピリジン ※抗TNF-α抗体製剤（インフリキシマブやアダリマブ）も有効だが、免疫抑制するため肺炎や結核など感染症に注意が必要。

Question 125

潰瘍性大腸炎〈UC〉は（　）に生じる、 | 炎症性腸疾患である。10〜30 歳代の若者に好発し、寛解と再燃を繰り返す。

Answer 125

大腸 ※小腸より口側にはない。 ※喫煙により発症のリスクは減少する！！

Question 126

潰瘍性大腸炎では、 発熱や体重減少、といった慢性炎症所見に加え、腹痛と頻回の下痢、（　）便がみられる。 病変は（　）性。

Answer 126

粘血 連続 ※検査には、下部消化管内視鏡や下部消化管造影が有効である。

Question 127

``` 潰瘍性大腸炎では、 発赤、びらん、潰瘍形成、 血管透見性（　）、 偽（　）、 （　）変化などがみられる。 ```

Answer 127

血管透過性消失 偽ポリポーシス 鉛管状変化〈lead pipe〉

Question 128

``` 潰瘍性大腸炎の生検画像では、 ①粘膜のびらん・萎縮 ②腺の配列異常 ③（　）細胞の減少 ④（　）〈crypt abscess〉 ⑤びまん性炎症細胞浸潤　がみられる。 ```

Answer 128

③杯 ④陰窩膿瘍 ※炎症が及ぶのは粘膜層まで。 ①〜⑤p71参照medu4

Question 129

潰瘍性大腸炎の治療は | アミノサリチル酸製剤である（　）やサラゾスルファピリジンと副腎皮質ステロイドを用いる。

Answer 129

メサラジン

Question 130

潰瘍性大腸炎の代表的な合併症は、 （　）症（炎症による麻痺性イレウス状態）、 大腸癌、 原発性（　）性（　）など。

Answer 130

中毒性巨大結腸症 | 原発性原発性硬化性胆管炎〈PSC〉

Question 131

急性虫垂炎は、 虫垂部での細菌増殖による炎症で、 進行すると腹膜炎や腸管穿孔へ至る。 原因としては（　）や造影剤が挙げられる。

Answer 131

糞石 | ※腫大した虫垂と糞石、周囲脂肪織の混濁がみられる。

Question 132

急性虫垂炎は、 | （　）部から（　）部へ移動する痛みが特徴的。

Answer 132

心窩部から右下腹部 | ※嘔吐や発熱といった非特異的な 所見もみられる。

Question 133

``` 急性虫垂炎で腹膜炎を呈した場合、 症状に応じて（　）徴候〈反跳痛〉、 筋性防御、板状硬、 Rosenstein徴候( （　）側臥位で増強)、 Rovsing徴候(左下腹部を押し上げると増強)がみられる。 ```

Answer 133

Blumberg | 左側臥位

Question 134

幼児の急性虫垂炎は、 急性腹症の中で最多。 進行は速く、（　）を起こすことが多い。

Answer 134

穿孔 | ※通常の腹痛の原因で最多なのは便秘症。

Question 135

妊婦の急性虫垂炎は、 | 胎児の存在により、虫垂は（　）側へ移動するため診断が難しい。

Answer 135

頭 | ※高用量の抗菌薬投与は妊婦に危険であるため、開腹手術が第一選択となる。

Question 136

McBurney 点は、虫垂の起始部であり | 臍と（　）を結んだ線の右 1/3である。

Answer 136

右上前腸骨棘

Question 137

憩室炎とは、消化管壁が管腔外へ押し出されたものが憩室である。高齢男性に多く、（　）などで腸管内圧が亢進することが原因となることが多い。

Answer 137

便秘

Question 138

憩室には、全層が脱出する（　）憩室と固有筋層を欠く（　）憩室とがある。

Answer 138

真性憩室 | 仮性憩室

Question 139

真性憩室3つ

Answer 139

1.Meckel憩室 2.胃憩室 3.Rokitansky憩室 ※めいろ

Question 140

憩室形成部では血管が破綻しやすく、 大量出血を呈しやすい。 破綻時は内視鏡的止血（　）や（　）を行う。

Answer 140

クリッピング | 動脈塞栓

Question 141

Meckel憩室は、 （　）の遺残が憩室となる(よって 2 つ以上発生することはない)。 回盲部より（　）側 50〜100cm、腸間膜付着部位の（　）側に形成される。

Answer 141

卵黄腸管 口 反対 ※胃組織の迷入がみられ、出血の原因となる(☞血便)。←99mTc-pertechnetate シンチグラムで集積を認める。

Question 142

偽膜性腸炎は、 | 長期にわたる抗菌薬等の使用により（　）現象が起こり、（　）が 腸管に定着し、偽膜を形成した病態である。

Answer 142

菌交代 clostridium difficile ※薬剤性腸炎に分類される。

Question 143

偽膜性腸炎の治療において 第一選択は（　）、 従来薬である（　）も有効。

Answer 143

メトロニダゾール バンコマイシン ※MRSA腸炎の治療にはバンコマイシン。

Question 144

腸結核は、 結核菌が経口にて腸粘膜へ侵入した病態で、 （　）に好発する。

Answer 144

回盲部 | ※右下腹部痛、便秘、下痢を見る。

Question 145

腸結核では、 注腸造影で（　）潰瘍が、 生検にて（　）性肉芽腫瘍や（　）巨細胞がみられる。

Answer 145

輪状潰瘍 乾酪性肉芽腫 Langhans巨細胞 ※抗結核薬の投与を行う。

Question 146

腸閉塞は腸が閉塞し、腸内容物の肛側への移動が障害された病態で、 原因としては（　）(成人で最多)や癌、 ヘルニア、腸捻転、腸重積が挙げられる。

Answer 146

術後腸管癒着 | ※症候は腹痛、吐気・嘔吐、腹部膨満などがみられる。

Question 147

腸閉塞では、 診察では鼓音や振水音が聞かれ、 血流障害を伴わない腸閉塞では腸雑音が（　）し、 （　）調な音を聴取する。

Answer 147

亢進 高調 (金属性雑音〈metallic sound〉) ※血流障害を伴った状況を絞扼性腸閉塞と呼び、腸雑音が減弱する。

Question 148

腸閉塞では、腹部単純エックス線にて腸管ガス像と（　）がみられる。 （　）がみられたら小腸、 （　）がみられたら大腸が閉塞部位として考えやすい。

Answer 148

ニボー〈niveau〉 ケルクリング襞〈Kerckring〉 ハウストラ〈haustra〉 ※一般に，腸閉塞状態での胃内視鏡は送気による加圧がなされるので禁忌。

Question 149

腸閉塞の治療 1. （　） 2. （　） 3. （　）挿入による減圧を基本とする！！

Answer 149

1.絶飲食 2.輸液 3.イレウス管 ※血流障害のある場合、緊急手術を行う。

Question 150

麻痺性イレウスは、 糖尿病や汎発性腹膜炎、急性膵炎が原因となり、 腸蠕動が低下し、腸管の運搬機能障害を呈 した病態。 治療には（　）や（　）が有効。

Answer 150

抗ドパミン薬 | 抗コリンエステラーゼ

Question 151

S 状結腸は後腹膜に固定されていないため、捻転をきたしやすい。腹部X線写真で（　）signが陽性となる。

Answer 151

coffee bean （S 状結腸軸捻転） ※絞扼している可能性が高く、緊急手術(S 状結腸切除術)の適応である。

Question 152

上腸間膜動脈症候群は、 | 上腸間膜動脈〈SMA〉と大動脈の間に（　）がはさまれることで腸閉塞が起こる病態。

Answer 152

十二指腸 ※やせ型の女性に多い。 ※上部消化管造影にて閉塞部位を示す。

Question 153

上腸間膜動脈症候群では、 | （　）位や腹臥位、（　）側臥位にて改善する

Answer 153

前屈 左 ※立位や仰臥位で増悪する。

Question 154

動脈硬化を背景に腸管血流が一過性に低下することで、腸管粘膜が破綻し、出血する病態とは？

Answer 154

虚血性大腸炎 | ※虚血性大腸炎の原因は、加齢、糖尿病、高血圧、便秘、下剤過剰服用など。

Question 155

虚血性大腸炎の好発部位は？

Answer 155

彎曲〜S 状結腸 | ※IMAの栄養←弱いので虚血になりやすい。

Question 156

虚血性大腸炎では、 （　）下腹部痛と（　）する（　）便が特徴的。 注腸造影にて（　）像がみられる。

Answer 156

``` 左 突発 鮮血便 母子圧痕像〈thumb printing〉 ※絶食とし、輸液などによる保存的治療を行う。 ```

Question 157

重症潰瘍性大腸炎におけるステロイド抵抗性の症例では（　）の合併が比較的高率である

Answer 157

サイトメガロウイルス腸炎 | ※潰瘍性大腸炎に対するステロイド治療が奏効しない場合、炎症は軽減しながらも免疫能の低下によってサイトメガロウイルスの再活性化が起こり，サイトメガロウイルス腸炎を合併している可能性を念頭に置く。

Question 158

``` 絞扼性イレウスを示唆する所見 ①（　）症状 ②著明な白血球増多（15,000以上） ③炎症反応強陽性 ④発熱 ⑤血清（　）、（　）の上昇 ```

Answer 158

腹膜刺激 CK，LDH ※高齢者のイレウスでは大腸癌を疑う。

Question 159

閉塞性（単純性）イレウスと絞扼性（複雑性）イレウスとを対比において、 | （　）性イレウスでは腹部は平坦で腸蠕動不穏はみられず，腸雑音も著明ではない．

Answer 159

複雑 | ※X線でniveau→イレウス→減圧チューブ挿入

Question 160

``` 各種大腸疾患の好発部位 Crohn病：（　） Behçet病：（　） 腸結核：（　） MRSA腸炎：（　）、（　） 出血性大腸炎：（　） ```

Answer 160

``` Crohn病： 回盲部 Behçet病：回盲部 腸結核：　回盲部 MRSA腸炎：小腸，上行結腸 出血性大腸炎：横行結腸 ```

Question 161

``` 各種大腸疾患の好発部位 虚血性大腸炎：（　） 偽膜性大腸炎：（　），（　） 大腸癌：（　），（　） 潰瘍性大腸炎：（　）→（　）へ ```

Answer 161

虚血性大腸炎：左半結腸 偽膜性大腸炎：直腸，S状結腸 大腸癌：　　　直腸，S状結腸 潰瘍性大腸炎：直腸→全結腸へ

Question 162

``` 大腸癌の病期は， 壁深達度 （　）転移 （　）転移 （　）転移 肝以外の遠隔転移（肺転移など）によって規定される。 ```

Answer 162

リンパ節 肝 腹膜

Question 163

``` （　）からはセロトニン，ヒスタミン，ブラジキニンなどの活性物質が分泌され、 皮膚の潮紅発作， 気管支喘息様発作， 腸管の蠕動運動亢進による水様性下痢， （　）心不全症状を呈する。 ```

Answer 163

カルチノイド腫瘍 | 右

Question 164

``` 十二指腸憩室はVater乳頭部近傍に多く，後天性の仮性憩室である。 大部分が無症状であるが， 特に憩室炎が乳頭部に波及し， 胆汁うっ滞，胆囊・胆管炎を合併することがある。 これら病態を（　）症候群という． ```

Answer 164

Lemmel | ※乳頭括約筋の収縮異常や総胆管の圧迫による胆汁うっ滞，細菌感染から胆石や膵外分泌障害など胆道，膵疾患との関連が考えられる。

Question 165

アメーバ赤痢の約5％に（　）が認められる。 | 膿瘍の内容はチョコレートあるいはアンチョビペースト状であ。

Answer 165

肝膿瘍 | ※単発性で右葉に多い。

Question 166

``` 腹部疾患と特徴的な腹部X線造影所見 ①母指圧痕像（thumb printing）→ ②haustraの消失→ ③敷石状陰影（cobblestone appearance）→ ④りんご芯像（apple core sign）→ ```

Answer 166

①母指圧痕像→虚血性大腸炎 ②haustraの消失→潰瘍性大腸炎 ③敷石状陰影→Crohn病 ④りんご芯像→大腸癌

Question 167

``` 腹部疾患と特徴的な腹部X線造影所見 ⑤十二指腸下行脚狭窄像（低緊張性十二指腸造影）→ ⑥横隔膜上に胃泡→ ⑦腸管内ガス像とniveau（水面形成像）→ ⑧限局性ガス（colon cut-off sign）→ ```

Answer 167

⑤十二指腸下行脚狭窄像→輪状膵 ⑥横隔膜上に胃泡→食道裂孔ヘルニア ⑦腸管内ガス像とniveau→イレウス ⑧限局性ガス→急性膵炎

Question 168

（　）徴候とは， 大腿伸展位や外転位での閉鎖神経圧迫症状（大腿内側から膝部下腿部に至る疼痛）のことである。 （　）で症状が改善する．

Answer 168

Howship-Romberg | 屈曲

Question 169

中年以降の経産婦で起こる嵌頓しやすいヘルニアとは？

Answer 169

大腿ヘルニア | ※ヘルニア孔が狭いために脱出した腸が戻り難く，嵌頓しやすい。診断がつき次第，原則として速やかに外科的手術を行う。

Question 170

``` ヘルニアとヘルニア門について。 臍ヘルニア 　　－ （　） 大腿ヘルニア 　－ 大腿輪 内鼠径ヘルニア － （　） 外鼠径ヘルニア － （　） 閉鎖孔ヘルニア － 閉鎖孔 ```

Answer 170

``` 臍ヘルニア 　　－ 臍輪部 大腿ヘルニア 　－ 大腿輪 内鼠径ヘルニア － 内側鼠径窩 外鼠径ヘルニア － 内鼠径輪 閉鎖孔ヘルニア － 閉鎖孔 ```

Question 171

大腿部の脈管・神経は，内側から | （　）→（　）→（　）の順に並ぶ。

Answer 171

大腿静脈→大腿動脈→大腿神経（VAN）

Question 172

上部消化管内視鏡検査で抗コリン薬が禁忌となる疾患 1．（　） 2．（　） 3．（　）

Answer 172

1．心疾患 2．緑内障 3．前立腺肥大症 →グルカゴンを使用

Question 173

腸間膜動脈閉鎖症は、上腸間膜動脈や下腸間膜動脈が閉塞することで腸管が虚血となり壊死する病態である。 | その原因を3つ。

Answer 173

1.動脈硬化 2.心房細動（不整脈） 3.動脈解離 ※急激に激しい腹痛が出現する。 →造影CTや血管造影にて血管途絶を証明する。

Question 174

大腸ポリープは、大腸内腔が限局性に隆起したもの。 欧米化した食生活が原因とされ、高齢（　）性に多い。 分類では（　）が最多。

Answer 174

男 | 腺腫

Question 175

大腸ポリープには、 有茎の物と無茎のものがあり、 （　）茎の方が多い。 好発部位は（　）〜（　）

Answer 175

無 S状結腸〜直腸 ※無症状のことが多い。

Question 176

家族性腺腫性ポリポーシス〈FAP〉に遺伝形式は（　）で、（　）遺伝子変異である。

Answer 176

AD APC ※ほぼ全例大腸癌へ移行するため、予防的大腸全摘。

Question 177

Peutz-Jeghers 症候群の遺伝形式は（　）で、 | 過誤腫、口唇・足底のメラニン沈着が特徴である。

Answer 177

AD | ※10〜20歳代

Question 178

Gardner 症候群の遺伝形式は（　）で、 | FAPや（　）腫瘍や（　）腫を特徴とする。

Answer 178

AD 軟部腫瘍 骨腫

Question 179

Turcot症候群の遺伝形式は（　）で、 | （　）腫瘍をみる。

Answer 179

AR | 中枢神経腫瘍

Question 180

遺伝性非ポリポーシス大腸癌〈HNPCC〉(Lynch 症候群)は、MMR(ミスマッチ修復)遺伝子の異常により大腸癌を生じるが発症年齢が平均45歳と若い。 （　）側結腸に多く見られる。

Answer 180

右 | ※通常の大腸癌と比べると予後良い。

Question 181

大腸癌は、 | 遺伝的要因(発癌遺伝子 K-ras やがん抑制遺伝子APC、（　）など)と環境的要因(欧米型食生活など)が背景となり生じる。

Answer 181

p53

Question 182

大腸癌は高齢男性に多く、 組織学的には（　）癌が多い。 頻度としては（　）癌が最多で、直腸癌が次点。

Answer 182

腺 S状結腸 ※左下は便の出口で、便も硬く傷つきやすい。 ※腸重積合併することもある。

Question 183

大腸癌では、 | 血液検査では（　）やCA19-9 といったマーカーが上昇する。貧血もみられる。

Answer 183

CEA

Question 184

大腸癌は胃癌と同じく、 （　）までの浸潤が早期癌、 それ以深が進行癌である。

Answer 184

粘膜下層 | ※Dukes分類：固有筋層までをA、それ以深をB,リンパ節転移があるものをCとする。

Question 185

大腸癌では広がりを見るには注腸造影が有用で、 | （　）陽性や超音波内視鏡、CT・MRIも使われる。

Answer 185

Apple core

Question 186

結腸〜上部直腸〈Ra〉癌では（　）転移、 下部直腸〈Rb〉癌では（　）転移、 肛門（管）癌では（　）転移をきたしやすい。

Answer 186

肝（IMA→結腸〜上部直腸→IMV→門脈→肝） 肺（内腸骨A→下部直腸→IVC→心→肺） 鼠径リンパ節

Question 187

大腸癌の治療切除後の再発部位で最多なのは？

Answer 187

肝 ※治療は早期癌かつリンパ節転移のないものには内視鏡的治療が考慮される。それより広がりの ある病変については外科的切除を行う。

Question 188

大腸癌の術式について。 | 直腸S状部〈Rs〉までの直腸癌に施行する術式は？

Answer 188

高位前方切除術 ※肛門温存○ ※順番は、S状結腸→Rs→Ra→Rb→肛門

Question 189

大腸癌の術式について。 | Rα〜Rb癌に施行される術式は？

Answer 189

低位前方切除術 | ※肛門温存○

Question 190

大腸癌の術式について。 | Rb〜肛門癌に施行される術式は？

Answer 190

腹会陰式直腸切断術〈Miles術〉 | ※肛門温存×　→人工肛門

Question 191

大腸癌の術式について。 | 感染例や転移例で姑息的に人工肛門設造する術式は？

Answer 191

Hartmann術

Question 192

直腸S状部〈Rs〉：（　）〜（　） 上部直腸〈Ra〉：〜（　） 下部直腸〈Rb〉：〜それ以下

Answer 192

岬角〜第2仙椎下縁 腹膜翻転部 ※直線っぽいのがRa

Question 193

神経内分泌細胞に由来する粘膜下腫瘍*より分泌される生理活性物質により種々の症状が引き 起こされる病態とは？

Answer 193

消化管カルチノイド（NET）

Question 194

消化管カルチノイド（NET）で好発部位2つ。

Answer 194

1位：直腸 2位：胃 ※カルちノいドの順

Question 195

消化管カルチノイド（NET）では、 | （　）やブラジキニン、ヒスタミンやプロスタグランディンなどが産生される。

Answer 195

セロトニン →尿中5-HIAA（セロトニン代謝産物）が上昇する。 ※皮膚紅潮、喘息様症状、腹痛・水様性下痢、三尖弁膜症などがみられる。

Question 196

腸重積に特徴的な画像所見を2つ。

Answer 196

1. target sign | 2. カニ爪

Question 197

``` 遺伝性ではない大腸ポリポーシスで中年〜が好発年齢である（　）病は、 蛋白漏出性胃腸症→下腿浮腫、 皮膚の色素沈着、 （　）の萎縮、 脱毛、味覚障害が見られる。 ```

Answer 197

Cronkhite-Canada病 | 爪

Question 198

肛門粘膜が脱出したものが（　）である。 粘膜が脱出する原因としては筋など支持組織の脆弱化 のほか、便秘やいきみ、肝硬変などにより形成された（　）が挙げられる。

Answer 198

痔核 | 静脈瘤

Question 199

（　）：歯状線より口側 | （　）：歯状線より肛側

Answer 199

内痔核←上直腸静脈叢由来 | 外痔核←下直腸静脈叢由来

Question 200

内痔核は疼痛（　） | 外痔核は疼痛（　）

Answer 200

なし | あり

Question 201

痔瘻は肛門周囲の皮膚と直腸の粘膜に交通をきたした状態で、肛門周囲膿瘍から移行する(痛みを 伴う)。 （　）に合併する(難治性)。 また、肛門(管)癌へ移行することがある。

Answer 201

Crohn 病 ※瘻孔切除で治療する。 乳幼児では自然治癒することもある。

Question 202

肛門が裂けてしまった病態を裂肛という。 | 便秘時に硬い便が通過することが原因となることが多い。（　）時方向に好発する。

Answer 202

6時 ※口側には肛門ポリープが、 肛側には見張りいぼが見られやすい。

Question 203

横隔膜ヘルニアのうち仮性ヘルニアと分類されるもの2つ。

Answer 203

1.Bochdalec孔ヘルニア（Boy） 2.外傷性ハルニア（Girl） ※大人になる前の仮の状態！（Boy/Girl）

Question 204

Bochdalek孔ヘルニアは、 先天性横隔膜ヘルニアの約 90 %を占める。 仮性ヘルニアが多く、（　）側に好発する。

Answer 204

左 ※肺低形成により、新生児の呼吸障害がみられる。 →分娩前に超音波検査で判定可能。

Question 205

Larrey 孔ヘルニア：胸骨後部（　）側から脱出する。 | Morgagni 孔ヘルニア：胸骨後部（　）側から脱出する。

Answer 205

左 右 ※どちらも真性ヘルニアで、LeftとMigiで覚える。

Question 206

外鼠径ヘルニア〈indirect hernia〉 は、 （　）脈の外側に腸管が脱出する。 男児において腹膜（　）の閉鎖が遅れたことが原因となるものが多い。

Answer 206

下腹壁動静 鞘状突起 ※その場合、停留精巣や陰嚢水腫を合併することがある。嵌頓をきたしやすい。

Question 207

外鼠径ヘルニアでは、 | 脱出した腸管と精索とがこすれ、（　）が陽性となる。

Answer 207

silk sign ※診察では用手還納をまず試みる。 しかし、発赤を伴い、触っただけで痛がる状況など絞扼が疑われる場合はこれを断念し、緊急手術を考慮すべきである。

Question 208

内鼠径ヘルニア〈direct hernia〉は、 | （　）や加齢による支持構造の衰えにより、下腹壁動静脈の内側に腸管が脱出する。嵌頓はきたしにくい。

Answer 208

肥満 | ※原則、整腹手術に適応。

Question 209

大腿ヘルニア、閉鎖孔ヘルニアとも（　）に好発し、 | 嵌頓をきたしい共通点がある。

Answer 209

高齢女性(特に多経産) | →両者とも緊急手術の適応となる。

Question 210

大腿ヘルニアは、 （　）から腸管が（　）靭帯下へ脱出する病態で、 大腿動脈の（　）側に脱出する。

Answer 210

大腿輪 鼠径 内

Question 211

閉鎖孔ヘルニアは、 閉鎖孔から腸管が脱出する病態。 （　）ヘルニアに分類されるが、視診にて診断しにくい。

Answer 211

外 | ※閉鎖神経圧迫により、大腿内側〜膝にかけて疼痛をみる(Howship-Romberg 徴候)。

Question 212

腹膜偽粘液腫は、 （　）(最多)や（　）に生じた粘液産生腫瘍が播種し、 腹腔内に粘液『ゼリー状物質』と腫瘍細胞とが貯留した病態。

Answer 212

虫垂 | 卵巣

Question 213

腹壁血腫は、 咳嗽や体位変換時、急激に腹筋が収縮することにより血管損傷をきたし、腹壁に血腫ができる 病態。 （　）服用などによる易出血性が背景にあることが多い。

Answer 213

アスピリン