第5章 神経・生理 Flashcards

1
Q

シナプス

A

シナプスとは,神経細胞と神経細胞の接続部分のことで,完全に結合しているわけではなく,わずかな隙間が空いている。この隙間を電気信号が通ることはできないため,電気信号がシナプスに到達すると,神経伝達物質が放出される。この神経伝達物質を次の神経細胞が受け取ることで情報が伝達される。神経伝達物質はさまざまな精神活動に関連しており,適切に機能しないと,さまざまな精神的異常が生じる。

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2
Q

海馬と扁桃体

A

海馬と扁桃体は,人間の本能的な行動を推進する大脳辺縁系の一部である。海馬は記憶の記銘を担っており,海馬が損傷すると新たな記憶が生成できなくなる順向性健忘が生じる。扁桃体は情動の生成を担っており,扁桃体がが損傷すると恐怖などの情動が生じなくなる。過去のさまざまな経験は海馬によって記憶痕跡となり,その記憶痕跡を扁桃体が参照することで,未来に起こる同種の危険を避けるサインとしての情動を発生させる

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3
Q

失語症

A

失語症とは,脳血管の障害や交通事故などにより,脳の言語中枢が損傷し,言語活動が困難になる症状を指す。言語中枢の損傷が原因であるため、発達障害による言語の困難さや,心的外傷が原因となって起こる転換性の失声とは区別される。失語症は,ブローカ野の損傷に伴って語の流暢さが欠けてしまう運動性失語と,ウェルニッケ野の損傷に伴って語の理解が欠けてしまう感覚性失語に大きく二分される。

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4
Q

闘争か逃走反応

A

閣争か逃走反応とは,危機が迫った際に,闘うことも逃げることも可能とするため,交感神経系が働いて心身を活動的な状態に変化させることである。具体的には,呼吸数·心拍数の増加などの身体反応が起こり,全身に酸素が行き渡る。危機が去れば副交感神経系が働き,心身をリラックスする状態に移行できるが,危機が去らず,長時間この状態が持続するとストレス状態となり,緊張の持続から心身症などの症状が現れることがある

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5
Q

ストレス

A

ストレスとは,セリエによって提唱された概念で,心的負担となる出来事や状況に対応するために生じる,心身の緊張状態のことである。適度なストレスはル的負担への適切な対応を促進するが,緊張状態が持続し続けると,胃潰瘍や不眠などの心身症が起こる。また,緊張に耐えられなくなると,自身を制御できなくなり危険な状態に陥る。そこで現在は,ストレスの対処法であるストレス·コーピングに注目が集まっている。

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