第8章 臨床(査定) Flashcards

1
Q

インテーク面接

A

インテーク面接とはクライエントと援助者の初回面接のことである。クライエントの主訴を聞き取り問題状況を把握する。援助が必要で可能ならば,援助方法を十分に説明し,同意を得て契約に至る。ただし援助が困難である場合は,別の機関にリファーすることが必要となる。初めて相談機関に訪れたクライエントは,自身の問題に対する不安と相談機関への不安という二重の不安を抱えているため,クライエントが安心できるようラポールを形成する必要がある。

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2
Q

アセスメント

A

アセスメントとは,観察・面接・心理検査を用いてクライエントの全体像を理解する作業のことである。医学的診断は薬物の処方のために問題点を重視するが,アセスメントでは問題点だけでなく,豊かで健康的な面も重視していく。それにより、問題を直接解決できなくとも,問題とともによりよく生きる方法を援助していくことができる。このように,アセスメントは適切な援助の方針を立てるために必要な作業である。

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3
Q

質問紙法

A

質問紙法とは,あらかじめ定められた質問項目に回答してもらうことにより,データを得る方法のことである。質問紙による性格検査は実施しやすく,得られた結果は統計的な解釈がしやすいため,客観性が高い。反面,回答者の自己内省に基づいて回答が行われるため,回答者の無意識面をとらえることが困難である。また,自分をよくみせようとするなど,回答の歪みが生じる可能性がある。代表的な質問紙性格検査に MMPI や YG 性格検査があげられる。

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4
Q

投影法

A

投影法とは,曖昧で多義的な刺激を被検査者に与え,それに対する自由な反応を得ることで,反応に反映された被検査者の性格特徴を把握しようとする方法である。刺激が曖昧でわかりにくいため回答の歪みが生じにくく,回答には無意識的な側面が反映されやすい。反面,解釈には熟練が必要で,検査者の主観が含まれやすい。統計的な分析も困難である。代表的な投影法検査にはロールシャッハ·テストやTAT があげられる。

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5
Q

描画法

A

描画法とは,被検査者に絵を描いてもらい,その絵を分析することで,被検査者の性格特徴を把握しようとする投影法の一種である。代表的な描画法にバウムテストや HTP テストがある。言語能力に依存しないため,言語表出が困難な対象に有効である。ただし描かれた絵の分析には熟練が必要で,また分析者の主観的解釈が含まれるため,単独で使用するのではなくテスト·バッテリーの1つとして使用していくことが望ましい。

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6
Q

作業検査法

A

作業検査法とは,特定の単純な作業を被検査者に実施してもらい,その作業結果を分析することで被検査者の特徴を把握しようとする検査の総称である。代表的な作業検査法に内田クレペリン精神作業検査がある。作業検査法は言語能力への依存が少なく,回答の歪みも生じにくいが,得られる情報はさほど多くなく,被検査者の一側面を把握するにすぎない。そのため,テスト·バッテリーの1つとして用いることが有効である。

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