完成⑩：細胞のシグナル伝達

Question 0

次の神経伝達物質の前駆体となるアミノ酸は？

ドパミン

Answer 0

チロシン

Question 1

次の神経伝達物質の前駆体となるアミノ酸は？

GABA

Answer 1

グルタミン酸

＊GABAはグルタミン酸が脱炭酸反応を受けて生成する。

Question 2

次の神経伝達物質の前駆体となるアミノ酸は？

セロトニン

Answer 2

トリプトファン

Question 3

次の神経伝達物質の前駆体となるアミノ酸は？

ノルアドレナリン

Answer 3

チロシン

Question 4

次の神経伝達物質の前駆体となるアミノ酸は？

カテコラミン

Answer 4

チロシン

Question 5

チロシンからアドレナリンの流れは？

絶対に覚える!!

Answer 5

チロシン
→L-ドパ
→ドパミン
→ノルアドレナリン
→アドレナリン

Question 6

( )受容体：脂肪細胞に発現し、

アドレナリンがこの受容体に結合すると脂肪を分解して熱産生に使用する。

Answer 6

アドレナリンβ3受容体

Question 7

下垂体ホルモンは前葉、後葉ともに

(　　　)ホルモンである。

Answer 7

ペプチドホルモン

Question 8

副腎皮質ホルモンは　

(　　)ホルモンである。

Answer 8

ステロイドホルモン

Question 9

次のタンパク質の意義と局在は？

ホスホフルクトキナーゼ

Answer 9

解糖系の酵素

細胞質

Question 10

次のタンパク質の意義と局在は？

DNAポリメラーゼ

Answer 10

DNA複製

核

Question 11

次のタンパク質の意義と局在は？

RNAポリメラーゼ

Answer 11

転写

核

Question 12

次のタンパク質の意義と局在は？

免疫グロブリン

Answer 12

液性免疫反応

細胞外に分泌される

Question 13

次のタンパク質の意義と局在は？

フマル酸脱水素酵素

Answer 13

TCA回路の酵素

ミトコンドリア

Question 14

次のタンパク質の意義と局在は？

ヘモグロビン

Answer 14

酸素の運搬

赤血球の細胞質

Question 15

次のタンパク質の意義と局在は？

インスリン

Answer 15

血糖降下性ホルモン

細胞外に分泌される

Question 16

赤血球を溶血させると細胞内容が流出するが、
その後に適当な条件を与えると残存した細胞膜が再び閉じる。
このように再構成された膜を何という？

Answer 16

ゴースト

Question 17

リンパ球が癌化した疾患を何という？

Answer 17

リンパ腫

悪性リンパ腫

Question 19

造血幹細胞はどこに存在する？

Answer 19

骨髄

bone marrow

Question 19

単球は血球の一つであり、
血液内にあるときは(　　)と呼ばれ、
組織に移動すると(　　)と呼ばれる。

Answer 19

血液内：単球

組織内：マクロファージ

Question 20

すべての血球に分化可能な多分可能を有するとともに

自己複製能を備えた細胞とは？

Answer 20

造血幹細胞

hematopoietic stem cell

Question 21

生体のCaのうち、

９９％は(　　)として存在している。

Answer 21

ヒドロキシアパタイト

Question 23

骨でヒドロキシアパタイトを産生している細胞は？

Answer 23

骨芽細胞

OB: Osteoblast

Question 23

膜タンパク質の一次構造の特徴とは？

Answer 23

疎水性アミノ酸が豊富な配列を持つ。

Question 24

血清のCa濃度が低下してきた場合、
(　　)から(　　)が分泌されて
(　　)が形成されるため、
血清Ca濃度が上昇する。

Answer 24

(副甲状腺)から(PTH,パラサイロイドホルモン)が分泌されて
(破骨細胞)が形成されるため、
血清Ca濃度が上昇する。

Question 25

PTHを受容した骨芽細胞では、
(　　)の作用によって
ATPからcAMPが産生され、
(　　)を介するリン酸化カスケードによってシグナル伝達が行われる。

Answer 25

(アデニル酸シクラーゼ)の作用によって
ATPからcAMPが産生され、
(プロテインキナーゼA)を介するリン酸化カスケードによってシグナル伝達が行われる。

Question 26

PTHの受容体を持つ細胞は？

Answer 26

骨芽細胞

OB: Osteoblast

Question 27

脱水状態にある場合には、
血清浸透圧が上昇していることを
(　　)にあるニューロンが感知する。

Answer 27

視床下部

Question 28

尿放症とは、
本来視床下部から分泌される(　　)が
分泌されなくなる病気。

Answer 28

抗利尿ホルモン
(ADH)

＊アミノ酸１０個前後のペプチド

Question 29

水分子を高速輸送できるチャネルを何という？

Answer 29

アクアポリン

Question 30

脱水の場合に、
ADHが受容体と結合すると
アクアポリンのDNAの転写が促進され、
さらに(　)や(　)にあるアクアポリンは膜に送られる。

Answer 30

小胞体
ゴルジ装置

＊アクアポリンは膜タンパク質なので、粗面小胞体とゴルジ装置にて合成されているから。

Question 31

疎水性かつ低分子のLigandの場合、
膜を通過するので受容体は細胞質／核内にある。
Ligandが結合した受容体は核に移行して、
何をする？

Answer 31

標的遺伝子の転写を調節する。

＊転写因子になるのは
Ligandが結合した受容体(タンパク質)である。

Question 32

疎水性低分子のLigandの代表例を４つ

Answer 32

①ステロイドホルモン
②甲状腺ホルモン
③ビタミンA
④ビタミンD
(NO：一酸化窒素)

Question 33

受容体は細胞質／核内？

糖質コルチコイド

Answer 33

細胞質

Question 34

受容体は細胞質／核内？

Sexステロイド

Answer 34

核内

Question 35

受容体は細胞質／核内？

甲状腺ホルモン

Answer 35

核内

＊チロシンから作られる疎水性アミノ酸にヨウ素が沢山結合している。

Question 36

受容体は細胞質／核内？

コルチゾール

Answer 36

細胞質

Question 37

細胞膜受容体を分類して３種類

Answer 37

①イオンチャネル連結型受容体
②”GPCR”
　Gタンパク連結型受容体(７回膜貫通+３量体Gタンパク)
③酵素連結型受容体(チロシンキナーゼ)

Question 38

受容体そのものがイオンチャネルの受容体を
(　　)といい、
代表例は(　　)である。

Answer 38

イオンチャネル連結型受容体

ニコチン型アセチルコリン

Question 39

イオンチャネル連結型受容体は、
リガンドが結合することで立体構造の変化を起こし、特定のイオンを通過させる。
細胞膜を(　)回貫通するものが多い。

Answer 39

4

＊4TMと略記する。
膜貫通:TransMembrane

Question 40

例外なく７回細胞膜貫通という特徴をもつ受容体は？

Answer 40

Gタンパク連結型受容体

GPCR: G-Protein Coupled Receptor

Question 41

GPCRにリガンドが結合しない状態では、
Gタンパク質はα、β、γが結合した３量体で存在し、
αサブユニットに(　　)が結合している。

Answer 41

GDP(グアノシン二リン酸)
＊GPCRにリガンドが結合すると、
GPCRはGタンパク質に結合できるようになり、
受容体と結合したGタンパク質は活性化されてGDPが遊離し、代わりにGTPが結合する。

Question 42

Gタンパク質の標的となる酵素を、

Gタンパク質の(　　)という。

Answer 42

効果器(effector)

＊効果器の行う酵素反応によって下流にシグナルが伝達される。

Question 43

αサブユニット自身は、
(　　)活性を持ち、GTPをいづれはGDPに加水分解して、
自発的に不活性型に戻る。

Answer 43

GTPase

Question 44

心筋に存在するアセチルコリン受容体は何型？

Answer 44

Gタンパク質連結型

Question 45

心筋のアセチルコリン受容体がイオンチャネル連結型とは異なることで、
アセチルコリンは
骨格筋では(　　)が、
心筋では(　　)を起こす。

Answer 45

骨格筋：収縮を促進する

心筋：心拍数の低下

Question 46

酵素連結型受容体は、
ほとんどの場合(　　)であり、
サイトカインの受容体はほとんどがこの受容体である。

Answer 46

チロシンキナーゼ

＊1TM

Question 47

エイコサノイドの分泌形式を２つ

Answer 47

オートクライン

パラクライン

Question 48

慢性骨髄性白血病では、

以上なチロシンキナーゼである(　　)が形成されてケッキュに以上な量の増殖シグナルを送る。

Answer 48

BCR／ABL

＊グリベックという薬で抑えられる。

Question 49

GPCRでは７回膜を貫通しているが
(　)末端が細胞外にあり
(　)末端が細胞内にある。

Answer 49

N末端：細胞外

C末端：細胞内

Question 50

効果器には２つのタイプがあるが、それらは？

Answer 50

①アデニル酸シクラーゼ(AC)

②ホスホリパーゼ(PLC)

Question 51

グリコーゲンを合成する方向に働く酵素を何という？

Answer 51

グリコーゲンシンターゼ

Question 52

グリコーゲンを分解する酵素を何という？

Answer 52

ホスホリラーゼ

Question 53

シンターゼは(　　　)によってリン酸化され、

それは(　　)型になる。

Answer 53

PKA

b型(不活性)

Question 54

ホスホリラーゼは(　　)によってリン酸化され、

それは(　　)型になる。

Answer 54

ホスホリラーゼキナーゼ(a型)

a型(活性型)

Question 55

ホスホリラーゼキナーゼは(　　)によってリン酸化され、

それは(　　)型になる。

Answer 55

PKA

a型(活性型)

Question 56

PKAは(　　)によって生成される。

Answer 56

グルカゴン

Question 57

膜にタンパク質の糖脂質の糖鎖が共有結合しているものの代表例は？

Answer 57

グリコシルホスファチジルイノシトール

Question 58

T細胞は(　　)で分化する。
分化する前はCD4は(　)でCD８は(　)である。
　

Answer 58

胸腺
CD4：陽性
CD8：陽性

Question 59

受容体は３つのドメインから構成されていると考えられるがそれらとは？

Answer 59

①細胞外ドメイン
②膜貫通ドメイン
③細胞質ドメイン

Question 60

シグナル伝達のうち、

毛細血管を介して行われる方法を何という？

Answer 60

内分泌
(Endocrine)

＊ホルモン

Question 61

シグナル伝達のうち、

遠方には伝達することができない方法を何という？

Answer 61

直接接触

Direct Contact

Question 61

シグナル伝達のうち、

遠方に分泌する方法を何という？

Answer 61

傍分泌

Paracrine

Question 61

シグナル伝達のうち、

自身で分泌して結合する方法を何という？

Answer 61

自己分泌

Autocrine

Question 62

すべての細胞に分化可能であることをなんと言う？

Answer 62

多分化能

Question 63

血算の正常値(／μL)は？

赤血球

Answer 63

450万

Question 64

血算の正常値(／μL)は？

白血球

Answer 64

5000万

Question 65

血算の正常値(／μL)は？

血小板

Answer 65

20万

Question 66

骨髄が造血の中枢と見て、

血管を流れている血液のことを医学では何という？

Answer 66

末梢血

Question 67

白血球の種類を５つ

Answer 67

①好中球
②好酸球
③好塩基球
④単球
⑤リンパ球

Question 68

リンパ球の種類を４つ

Answer 68

①T細胞
②B細胞
③NK細胞
④NKT細胞

Question 69

造血幹細胞からの血球の分化は、

それぞれの系統に対応する(　　)でコントロールされる。

Answer 69

サイトカイン

Question 70

腎で産生される(　　)が作用すると

赤芽球-赤血球系の分化•増殖が促進される。

Answer 70

エリスロポエチン

Question 71

Stem Cell(幹細胞)の特徴を２つ

Answer 71

自己複製能

多分化能

Question 72

単球は組織によってはマクロファージ以外に分化するが、

肝臓では何に分化する？

Answer 72

Kupffer細胞　(クッパー)

＊肝臓は異物が入ってくる場所なので防御機構を持つ。

Question 73

単球は組織によってはマクロファージ以外に分化するが、

肺では何に分化する？

Answer 73

肺胞マクロファージ

＊分化がうまくいかないと、結核になりやすい。
結核菌は肺胞から入るため。

Question 74

単球は組織によってはマクロファージ以外に分化するが、

脳では何に分化する？

Answer 74

ミクログリア

＊通常は突起を多数のばして周囲の細胞に接触し、異常がないかを監視している。
ニューロンに異常が起こると、形を変え、ニューロンの修復を手助けするような成長因子を放出する。

Question 75

死んでしまったニューロンや他の脳細胞を貪食して、

脳内を清掃する役割を持つ細胞とは？

Answer 75

ミクログリア

Question 76

単球は組織によってはマクロファージ以外に分化するが、

骨では何に分化する？

Answer 76

前駆細胞を経て
破骨細胞(OC: Osteoclast)に分化する。

＊破骨細胞は前駆細胞が５０個程集まった巨大な細胞

Question 77

ヒドロキシアパタイトとは

何からなる結晶？(３つ)

Answer 77

①Ca2+
②P
③OH-

Question 78

PTHの受容体を持つ細胞は？

Answer 78

骨芽細胞

＊単球や前駆細胞は持たない

Question 79

シグナル伝達の強弱を調節するオトリになるレセプターを何という？

Answer 79

Decoy Receptor

Question 80

α1受容体拮抗薬投与後に
アドレナリンを静脈内注射すると
アドレナリンの血圧上昇作用が血圧下降作用に
反転する現象を何という？

Answer 80

アドレナリン反転

Question 81

受容体が細胞質／核内にあるのは疎水性低分子である
ステロイド
甲状腺ホルモン
ビタミン(　)
ビタミン(　)
NO(一酸化窒素)

Answer 81

ビタミン(A)

ビタミン(D)

Question 82

サイトカインの多義性とは？

Answer 82

1つのサイトカインが多様な作用をもつこと。

Question 83

サイトカインの冗長性とは？

Answer 83

複数のサイトカインが同一の作用をもつこと。

Question 84

偽性副甲状腺機能低下症という疾患があり、
PTHは分泌されるが、
標的細胞の受容体またはシグナル伝達機構に異常があって、PTHの作用が発揮されない。
ある患者にPTHを注射したところ、注射前に比較してcAMPの産生増加が認められた場合、
機能が正常と判断できるのものを３つ。

Answer 84

＊検査名：Ellthworth-Howard試験
＊cAMPの産生がみられるので、
正常：PTH受容体→Gタンパク質→アデニル酸シクラーゼ
異常：プロテインキナーゼA以降のどこかに障害がある

Question 85

グリコーゲンを著状する細胞は主に肝細胞と筋肉細胞であるが、

血糖値の上昇に寄与するのは(　　)細胞のみである。

Answer 85

肝細胞

＊筋肉ではグリコーゲン→G1P→G6Pまでは肝細胞とおなじであるが、G6P→グルコースの反応は起こらない。だからグルコースを血中に放出することはない。G6Pは筋肉のエネルギー源としてのみしようされる。

Question 86

中枢神経の髄鞘は(　　)、

末梢神経の髄鞘は(　　)が合成している。

Answer 86

中枢神経：オリゴデンドログリア

末梢神経：シュワン細胞